愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 150

 

【春の整備】

 今年の冬は気候的にも精神的にも長かったが、ようやく生活も少しづつ落ち着きを取り戻してきた。
先日、タンクの件がすっきりと解決したので、いよいよ秋頃から懸案になっていた「フロントフォークのオイル交換」と
「ヘッドライトリレー化」の作業をいよいよ行う事にした。

・ フロントフォークのオイル交換
 リアサスペンションをヌケ気味(実際にはオイル漏れは無いのでガス抜け)のヨシムラカヤバと交換したMDI製は
評判どうり「踏ん張るけど硬い」ので少し前を硬くしてバランスを取ります。
とはいうものの、カヤバのG15では相当硬いのは分かっています。(過去に入れた経験があるので・・)
さて、何を入れようかと検討を始めたところ、WEBで粘度一覧表が見つかりました。

 表を見ると、今まで使用していた「カヤバG10S」は粘度が41.2で、その上のカヤバG15Sの粘度を見ると55.2となってる。
となれば、その中間程度の硬さ(48.0前後)のオイルを選択するのが良いかなと思って探すと・・
ヤマハのG15(47.7)かカワサキのG15(47.2)が良さそうな感じです。(おそらく両方とも中身は同じ気もするが・・。)
そんなわけで、ヤマハG15に決定しました。

メーカー 名称 動粘度
40℃
ヤマハ 01 15.8
G5 17.5
G10 33.2
G15 47.4
スズキ L01 15.3
W-15 16.8
G10 33.3
G15 46.8
カワサキ KHL-15-10 14.9
G5 17.1
G10 32.7
G15 47.2
ホンダ 5W 16.2
スペシャルU 10W 36.1
10W 34.7
ショウワ SS-7 16.3
SS-8 35.2
SS-15 19.6
SS-05 15.5
SR-6 #5 15.7
SR-6 #10 37.8
カヤバ G10S 41.2
G15S 55.2
G30S 116.1
KHL15-10 14.9
倒立カートリッジタイプ 15.1

 交換自体は手馴れたもので、今回はオイル漏れも無い事からシール交換も無しの為、意外と簡単である。
以前はフォークを引き抜くのに苦労したのだが、シリコンスプレーが安く手に入るようになってからは楽になった。
オイルの容量は規定容量として、特にフォークレベルゲージで神経質に調整する事もしなかった。

 組立てを終えてスタンドを上げてフォークを上下させると・・確かに硬い。(苦笑)
走行した感じですが、これよりも硬いとカウル無しのFでは少し疲れると思います。
やはり硬いと感じるのは、車体の押さえが甘いと外に膨らんで行きたがる感じがあります。
良いと思ったのは切返しで、敏感に反応するのが気持ちいいですね。
前後のバランスについては、まだリアの方が硬いと感じますが以前よりは旋回時のトレースは自然に感じます。
 フロントが硬くなったので、リアの暴れ方も気になら無くなったわけですが、このMDI製のショックは旋回時に
しっかりと後輪に荷重を掛けていればダンパーの効果は良く素直に回ってくれます。
反対にフロントに荷重を掛けて旋回しようとすればリアが外を回りたがる感じがします。
昨年のMDIのインプレに書いたように、徐々に馴染んできているので動きは良くなってきたと感じている。
硬い、硬いといわれているMDIであるが、私にはマルゾッキの方が硬かったと思える。

作業開始 この姿はいつ見ても怖い!
オイル全抜き オイルレスで再組立
ヤマハフォークオイルを注入 フォーク完成

【ヘッドライトのリレー化】

 私は家電関係の技術検定資格者なのですが・・ヘッドライトがどうして暗いか真剣に考えた事はありませんでした。
というのも、それほど深刻に「暗い」と感じたことが無いので「こんな程度だろう。」と思ってました。(苦笑)
一昨年になると思いますが、掲示板で「リレー化する」と書かれた事がありまして、「そりゃそうだ。」と思ったのでした。
それでリレーをニ個買っておいたのですが、配線するのが面倒で放ってあったわけです。
 そうこうしている間に一年が過ぎて、あれこれと忙しくリレーの事など忘れてしまっていたのですが・・
ふとネットで「デイトナ リレーキット H4タイプ」という物を見つけてしまいました。
そのキットだと面倒な半田付けによる配線などは一切無しでボルトオンで簡単に付きます。
というわけで、早速購入した次第であります。(笑)

 
デイトナのH4リレーキット・・5000円程度 取り付け簡単
   
リレーをまとめて隙間に押し込む 春の整備完了

 

 

 まぁ、取り付けはとても簡単で、差し込んで適当に配線を処理すれば終わります。
ライトスイッチをオンにすると「カチッ」と音がしてライトが点き、ハイ/ローを切換えると「カチッ」とリレーが切替わります。
実際の夜間走行はしてないので明るさについては不明ですが昼間走ってみて面白い事がわかりました。
私のバイクには正確な電圧計が付いているのですが、走りながら電圧計を眺めてい以前と違う事に気がつきました。

以前は
 「停止時電圧:12.5V - 走行中電圧:14.3V - ライト点等:14.6V - 信号待ち:12.0V 」という感じが、
 「停止時電圧:12.5V - 走行中電圧:14.3V - ライト点等:14.3V - 信号待ち:12.5V 」になりました。
更に、走行中にライトを点灯しているとエンジンの回転の上下で、電圧が上下に大きく変化したのですが、
リレーになってからは電圧の変化は緩やかになりました。
この事から、オリジナルの配線では相当負荷(抵抗)が掛っていることが分かります。
というわけで・・このキットは5000円程度で買える割には効果の程は大きいと思います。

 

2014/04/02

inserted by FC2 system