愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 99

【ノーマルマフラー】(2008/06/14)

 ノーマルマフラーへ戻そうと思い立った。
理由は特に無くて、モリワキ手曲げもいいのだけど..なんか「飽きた」のである。(^^;
となると..ノーマル二本出しのバランスの取れた美しさと乗り易さが恋しくなってきた。y

作業自体は難しくないが、今回は新品のマフラーガスケットに交換することにした。
本当は毎回交換するのが理想だが..フィットすれば特に問題は無い。
マフラーガスケットの交換は、先にシールドライバーで軽く打ち込んで落下せず歪まない状態にするのが良い。
エキパイで押しながらフィットさせると、思わぬ歪んだ状態でガスケットが入ってしまうからだ。

マフラーを外したついでに各気筒のオイル下がりの状態も確認しておくといいだろう。
エキパイの穴から覗いて、なにかベタベタした感じがバルブ周りにあればオイル下がりの兆候である。
だからといって、急にどうなる事は無いのでオイル量に気をつけておくだけである。
私のは4気筒全てでオイル下がりの兆候は見られなかった。

マフラーガスケットを軽く打ち込む こちら側も
新品ガスケットとシールドライバー 滑ってしまったナット(かなり古いので変色してます)
モリワキ手曲げを外してノーマルマフラーを取付けるのだが、この取り付けのキャップボルトは要注意である。
6ミリのナットなので規定トルクは800グラム/cm〜1200グラム/cmとシビアである。
ただし..このボルトは熱劣化しているので、私的には800グラム/cm〜1000グラム/cmで締める事にしている。

事実、今回私のは2番内側のナットが滑ってしまった。(ナメた)
運良くキャップナット側だったので、ボルト側は無事でナットを交換するだけで事なきを得た。
この滑ったナットは、一番古いナットで相当熱劣化で脆くなっていたと思われる。

マフラー取り付けナットは要注意部分である。(トルクドライバー) 取り付け完了! 今回はセンタースタンドレス。
ノーマルマフラーを取付けたので、軽く丹沢湖方面に具合を見に行った。
さすがにノーマル..下からのトルクが厚くて粘り強さがある為乗りやすい。
でも..ドラマチック性はないので、回しても面白みには欠ける。

今回はセンタースタンドは重たいので取付けはしていない。
実際には取り付けようとして持ったら、結構重いのレーシングスタンドを使う事にしたのである。
私は腰痛もちなので、たとえ5キロでも軽い方が良いし..レーシングスタンドの方が整備しやすい。

【リムーバー】

心配症の私は..「この先..マフラースタッドが劣化して交換する事になったらどうしよう・・」と不安で夜も眠れない。(^^;
なにしろ、マフラースタッドをダメにして悩み抜いた(T-T) 過去が..すっかりトラウマになってしまった。

マフラースタッドを抜くには「ダブルナット」でスタッド回すのがセオリーどおりで..これではまず抜けない。
マフラースタッドがネジの部分でナメルか折れるか..大半の方は、これで絶望的にパニックに陥る。
そして..仕方なく、ドリルでネジを掘り込んでエキストラクターで抜く事になるのである。
これは正直、頭の痛い作業である。

それでも今はエキストラクターが安価で売っているから..今度買っておこうと思った矢先に思い出した。
「確か..この対策はして有ったはず..。」
というわけで工具箱を探すとありました!6ミリ用のスタッドボルトリムーバー!
「そうだ!マフラーボルトが外れなくなった時の為に買ってあったんだ..忘れてた。」

というわけで..一番作業的にタイトな場所に試験的にリムーバーを当ててみると・・OK!作業できます。v(^^
これならば、「ダブルナット」「リムーバー」「エキストラクター」と3段階ですので、どれかで必ず抜けるでしょう。
おそらくはリムーバーが強力なので(対策工具)なので、これで抜けるでしょう。
しかし!..たぶん、この先マフラースタッドを交換する事は無いと思いますけどね。

こういう工具って買ったのを忘れて..「どうしよう・・」と考え込む事があるんです。
今は優れた工具がたくさん出ているので、「まず工具を探す」事を考えてリスキーな作業は出来るだけ避ける。
私も忘れないうちにエキストラクターを買っとく事にしよう。

6ミリのスタッドボルトリムーバー(抜き工具) 一番タイトな部分でも作業可能なことを確認。v(^^

【スタッドを外す】(2008/06/17)

マフラースタッドボルトというのは私に取って鬼門..トラウマである。
どうしても2番の内側のボルトが気になって仕方がない。
そこで..思い切って再びエキパイを外して確認してみる事にした。

エキパイを外してスタッドボルトを確認すると大丈夫な感じだけど..かなり痩せてきている。
どうしようか考えて..ここでまた悪い虫が疼きだして交換する事にした。
ボルトが痩せていて劣化しているのは事実であるが、リムーバーが使い物になるか知りたかった。
もしボルトが外れなければ、そのままに使う事にすればいい。

リムーバーをボルトに掛けてレンチでゆっくり回すと..ヌルヌル滑る感じというかフニャっとした感じ。
さらに回すとグググッ・・と回っていくのだが、滑ってるのかボルトが抜けてるのか分からない。
一度リムーバーを抜いてボルトを確認すると..おおっ!見事にスタッドボルトが抜けてきている。
過去にスタッドボルトで悪夢を味わった私としては「素晴らしい!」光景である。
この工具が有ればスタッドなど恐れるに足りないとさえ思ってしまうほど簡単に抜いてくれる。
それでも抜けてきたスタッドボルトを細心の注意を払って最後までしっかり抜ききる。
本当に..「お見事!」 と言ってしまいたくなるような工具である。(^^;

スタッドボルト穴を洗浄し新しいボルトに硫化グリスを塗って、トルクドライバーの先にリムーバーを
取り付けて回していく。(リムーバーは抜き/締めの両方が出来る)
大きな力を加える必要は無いけど..スタッドが止った状態から600kg/cmで締めこんでおいた。
(8ミリのボルトなので600Kg/cmでは軽いと思うけど抜けなければいいだろう)
今回は2番と3番を外しているので、ついでに3番のスタッドの締め込みも確認して..
3番外側(トラウマ位置)だけは一度600kg/cmで締めたけど..500kg/cmに戻した。
このトラウマボルトは私は今でも気に掛けている実際にはヘリサートが入っているので、
相当の締め込み強度と引張強度に耐えるのだけど..どうしても遠慮してしまう。(^^;

さて..2番のエキパイを差し込んで、トルクドライバー(これ使いやすい)で500-750-850と締めます。
必ず互い違いに締めないとフランジが斜めになってしまいますので注意しながら締め込む。
次に3番のエキパイを差し込んで..フランジを..ん〜? フランジが入らない!
ヘリサート加工してるので少し位置がズレているのですが、500kg/cmでボルト締めこんだ事によって、
ボルトのガタが無くなり(今までがガタがあった)ボルトの向きが若干内側に変化したようです。(-_-;
仕方ないので、フランジを取り外してボルト穴を拡大修正してから取り付けた。

これで2番内側スタッドボルトの不安はなくなったのだが、細かくて厄介な作業になってしまった。
まぁ..リムーバーの威力が確認できたので、スタッド抜きに不安はなくなった。
今回は集合マフラーからノーマルに戻したので、もしスタッド交換作業がるとすれば再び集合にする時だ。
だけど..なにか当分は、このままの状態になりそうな気もしないではないけど..。

リムーバーでスタッドボルトを抜き去る! なんの苦労も無く見事に抜けてます!驚き!
27年間使ったボルト..さすがに少し痩せてる。 新品ボルトを挿入!お〜っ!
こちら..トラウマの3番。まだボルトは大丈夫。 3番の内側は一度交換しているので元気です。
トラウマボルトの部分..ヘリサートがガッチリ入ってます。 確認して締めこんでおきました..よしよし!

2008/06/15(2008/06/17更新)

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