愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 8

 


十数年前のプラグ..

【5月18日】
先週二日間に渡って乗り回したCB750Fであるが、少し細かい整備を
進める事にした。 手始めに、プラグの交換と、シリンダーヘッドからの
アーシングとカムチェーンの調整である。
この日は、小雨がパラついていたので、細かい整備をするには好都合であった。
最初にプラグを交換する、標準のプラグはD8EAであるが、抵抗入りの
DR8EAにする。 別に抵抗入りでなくても構わないのだが、価格が同じなので
こちらにしただけである。

10年以上前に着けたプラグを外してみると、今回の整備を始めた頃とは違い、
きれいに焼けている。 どうやら、空燃比には問題は無いようであるし、
インテーク側のバルブも健全である。

プラグを4本とも交換して、次はアーシングである。
アーシングは手始めに5スケアのアースコードを1本だけシリンダーヘッドから
取る事にした。 本当は8スケアケーブルの方が良いのだが、
手に入らなかったので5スケアでやってみる。 しかし、まぁ..
プラグの焼け具合から、点火系統は問題なさそうであるので効果は期待しない。
1番のキャブバランスを取る為のネジから、直接バッテリーへケーブルを
接続するだけである。 これで、ガソリンタンクを戻して、エンジンを始動してみる。
2〜3回のクランキングでエンジンは始動し安定した。

エンジンを温めてシリンダー背面にあるカムチェーンテンションボルトを緩める。
しばらくエンジンをアイドリングで回してから、再びボルトを締めなおし、
次にヘッド前面のテンショナーのボルトを緩めて、再び固定すれば完了である。
カムチェーンテンショナーの調整によってチェーンの音は明らかに静かになった。
というよりも、気になっていた「ジャラジャラ音」が抑えられて、気にならなくなった。
元々、このRC01Eはカムチェーンの音が大きいのであるが、
調整前はずいぶんと耳についた。 その耳障りな感じがしなくなっただけでも、
調整の効果を実感できた。

整備のついでに、ドライブチェーンにもオイルを吹いておく事にする。
道具箱をさがすと、昔買ったホンダ純正チェーンオイルが見つかったので、
丁寧に吹き付ける。 今日の整備はこれで完了という事にして、
雨がやんだので少し走ってみることにする。
走り出してすぐに、カムチェーンの音が小さくなったのに気がつく。
気のせいといえば気のせいだけど..感覚的な問題なので、勝手に納得する。
R1を走り、途中でガソリンを補給する。前回の燃費は22km/?と快調である。
燃費もエンジンのバロメーターなので、燃費がいい事は調子がいい事である。
しかし..
ガソリンを補給して少し走ると雨が結構降って来てしまい走行は中止!
急いで西湘バイパスにて戻ることにした。

現在CB750Fにはダンロップのジェグラというタイヤが前後入っている。
このタイヤはグリップ力が高いが、そのせいか90km/h前後で
車体が振れる現象が起きる。 この現象には、さんざん悩まされて、
ステアリングダンパーなどでごまかしていたが解決しなかった。
西湘バイパスに入って、少しづつスロットルを開けてみる..あれ?振れない..。
さらに速度を上げてみるが、全く車体は安定している。
どうやら、タイヤのグリップ力がコンパウンドの経年劣化で落ちたので、
特性が変化し振れなくなったと思う。 これで、車体振れの原因はタイヤで
あった事を確信できたが..同時にタイヤは使い物にならない事もわかった。

西湘バイパスを快調に走り帰宅すると..
あれ!3番気等のフランジボルトからオイル漏れ?
一瞬驚くが、よく見ると..
ボルトに塗ったグリスが溶け出したようで、フランジ周りは乾ききっている。

一安心してエンジンオイルの量をチェックすると、少し少なく目なので、
200tほど加えて様子を見ることにする。
あまりオイルを食うようならば、エキゾースト側のバルブステムだろうけど、
マフラー接合部分からのオイル漏れがまったく無いし、
マフラー下部の接合部からも出てこないし、煙も出さない。
オイルが減ること自体が考えられないので、次回走って様子を見ることにする。
なにか久しぶりに動かすと、10年前には気にしなかった事が気になる。
少し気にしすぎかもしれない..。

それにしても、タイヤの劣化には問題があるので、近くに交換する事にしたい。
交換候補としては、ダンロップのK300GPかTT100GPといったところである。
どちらにするかはこれから考えるが、性能のK300GPか、こだわりのTT100GPか悩む..。タイヤ交換に続いて、フロントフォークオイルの交換も予定している。
フォークオイルは純正の5Wを買ってきてある。
現在入っているのはカヤバの10Wであるが、10年も前のオイルは、
もはやスカスカ状態で全く頼りない。 今までは硬めが好きだったが車体の
経年変化を考えての事を考えて軟らかめのセッティングにする。
フレーム剛性やパーツの劣化などによる車体全体の剛性は確実に
落ちてきていると思うからだ。 そんなわけで..無理はさせたくないので、
サスペンションは軟らかめで設定する事にした。

それにしても..
まだまだ、細かい整備は残されているので、しばらくは楽しめると思う。

右側から1番〜4番である。
4番が少し頭気味だが許容範囲。
1〜3番はきれいに焼けている。
プラグの焼け具合はエンジンの
調子を見る基本である。

今回の整備で抵抗入りの新品に交換。
価格は普通プラグなので390円。
あまり値上がりしてない..

交換されたプラグ

このエンジンに新品プラグが
着くのは10年以上ぶりである。
おそらくは..12年くらい。

さすがに新品プラグは調子良い。
交換してすぐにエンジンは掛かる。
アイドリングも安定しているし、
低速の感じも悪くない。

効果不明なアーシング..だが。

 

元々リークしてる感じはしてないので
アーシングする必要は無いと思う。
思ったとおり、全然変化なし。
もっとも..5スケアのケーブル1本では
要領不足だと思うけどね。(^^;
まぁ「気休め」って感じかな。
もう少し容量を増やそうかな..。

 

2003年05月20日

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