愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 77

【油温計の取付け】

以前から油温計の必然性を感じていたが、油温計を付けても油温が下がる訳では無いので機会を逃していた。
オイルフューラーキャップ交換の手軽で正確な物を探していたのだが、一万円程度するので諦めてデジタルメーターを
取り付ける事にしたのだが、それでも結構するもので、安いものは無いかと見つけていたらデイトナのシンプルな
デジタルテンプメーターが安いので検討を始めた。
私は夜間走行はしないのでバックライトは無しで、冬はバッテリーを外すのでメモリー機構も不要である。
というわけで..一番安いデジタルメーターに決めたのだが、問題はフィッテイングで、できればクランクサイドから
取り出すのが希望であったのだが..WEBでいろいろと調べると、最も正確なのはドレン計測でクランクサイドだと
ストレーナーと距離があるので温度差が生じてしまうとの事であった。
という事で、ナップスに買いに行ったのであるが、やはりクランク取り出しに未練があり、店内で悩んでしまった。(^^;
それでも、「計測には正確さが一番」と思い出してドレン取出しのフィッテイングを購入した。(金額差は千円程度)

さて、ここで延長ケーブルの問題があり、標準のケーブルは長さが1m程度しかないので延長する事になるのだが、
この延長キットが足元見たように高く3000円もするのには驚く。
それも..単なる平ケーブルの2m延長なのに3000円は馬鹿みたいに高いとしか言えない。
油温計の説明書を読むと..「配線をプラグから遠ざけて誤動作を防ぐ事」などと書かれていたので、
「こりゃ〜..平ケーブルなら雑音に弱いに決まってる。」と考えて、自作にてケーブル延長を行う事にする。
帰路にホームセンターによって、1.5oのシールドケーブルを2mほど購入して帰宅後にハンダ作業にて延長。
センサーからのケーブルは2本出ており方向性は無い。
温度センサーというのは、要するに抵抗であり温度によって抵抗値が変化する事で信号が変化するだけである。
それはともかく、かなり細い線を慎重に剥がして、シールドケーブルとハンダ付けを行い伸縮チューブで保護する。

取付けは、特にオイルを抜く必要は無い。
ドレンボルトを緩めて、オイルが出る寸前に指で押さえて、センサードレンを素早くねじ込めば大丈夫である。
もちろん、少しはオイルが漏れるが、ふき取れる程度の量なので気にする事は無いだろう。
メーター本体は、Fでは一般的なヒューズボックスの上に付属の両面テープで固定する。
ケーブル配線は前側に回すか、後ろ側に回すかで異なるが、私は後ろ側に回してタンク下を通す事にした。
センサーケーブルがオイルパンの下に垂れ下がるので、ピンバイスでオイルパンのフィン端に穴を開けて
タイラップで固定した。 この状態で、マフラーよりもドレンが出ていない事を確認して、配線を完了させる。

デイトナ製デジタルテンプメーターとフィッテイング+センサー。 自家延長配線
ノーマルドレンボルト センサー+フィッテイングドレンボルト取付け。
センサーコード固定の穴を開ける。 タイラップにてケーブルを固定する。
サイドから見てみると..ドレン本体はマフラーより出ない。 メーター周りは、こんな感じになります。

【アイドリング計測】

では早速、エンジンの暖機によるエンジンオイルの変化を見てみることにする。
外気温度は15℃で、オイル温度は10.5℃がエンジン始動時の状態で、この状態から分刻みで計測を行う。
チョークは始動時から5分まで引き、それ以後はアイドリングによる暖機とした。
結果は下のグラフのように変化したのだが、当然チョークを引いて暖機していた時の方が油温の上昇は早い。
このチョークによる影響は、7分程度(チョーク完全戻し後2分)まで続くが、それ以降は比例的に上昇していく。

結果的に..始動後5分で24.6℃に達し、チョークを戻しアイドリング暖機に入る。
暖気後10分で37℃に達しクランク付近が少しづつ暖かくなり、15分で49.6℃となる。
外気温度が15℃程度だと、15分間暖機運転を行っても油温は50℃程度しかならず、
オイルが最も理想とする80℃は程遠く、潤滑性能が出始める65℃にも達していないという事である。
つまり..外気温15℃において、15分の暖機運転では機関を全力で動かす準備はできていないという事である。

外気温度計測(15℃) エンジン始動時の油温(10.5℃)
10分経過(37.0℃) 15分経過(49.6℃)

暖機運転によるエンジンオイル温度の変化

2007/02/10

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