愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 76

【プラグ交換と雑整備】

プラグというのはメーカー推奨では5000キロ毎に交換するのだが、守っている人は少ないと思う。
私も最低でも5000キロ以上..10000キロ程度で交換しているのだが、失火などの問題も出ない為、
なんと13000キロも使ってしまったので、さすがに気になり交換することにした。
特別、イリジウムプラグなどにするつもりは無く、標準品のD8EAを買いに近くのドライバースタンド小田原店に
立ち寄ったのだが..標準プラグが品薄状態で欠品商品あるある始末であった。
このドライバースタンド小田原店の二輪パーツは日増しに、品が薄くなっており、今後客離れが進むことだろう。
こういう品が置いてないドライバースタンド小田原店など当てにしても仕方ないのでオークションで新品を購入。
結局、オークションで買った方が断然安かったのである。

さて..プラグ交換は手軽な作業と考えているのであるが、これが案外と面倒くさい。
Fの場合はちゃんと交換したいならばタンクを外してプラグを半分程度緩めて、プラグの周りにある砂利や小石を
ブラシでそぎ落として燃焼室内に落下させないように細心の注意を行う必要がある。
小砂利などが燃焼室に入ると、ピストンが傷だらけになるだけでなく故障の原因にもつながる。
私はブラシで砂や砂利を払ってから、コンプレッサーで細かい砂なども吹き飛ばしてクリーンしてから交換している。
交換は新品のプラグのねじ山に少量のグリスを塗って手でねじ込んでから、プラグレンチで締め込んでいく。
一度締め込んでから緩めて数回にわたって締めこむとしっくりと落ち着いてくる。

プラグの交換をしていて、エンジンフィンの汚れが少し気になったので、先日100円ショップで買ってきた細いブラシで
エンジンフィン周りの汚れを落とし、細かい砂なども払い落としておいた。
エンジン周りはきれいにしておかないと、オイル滲みがあっても気が付きにくいので、出来るだけきれいにしておきたい。

プラグ周りの砂や小石を吹き飛ばす。 交換されたプラグ。いい感じで焼けてます。
新しいプラグにグリスを塗る。 プラグの締め込みは数回に分けて行う。
新品プラグ装着完了。 エンジンフィンのクリーニング。

【カムチェーンテンショナーネジのチェック】

私のフロント側カムチェーンテンショナーは悪整備の為ネジを舐めてしまったので特注のオーバーサイズが付いている。
将来..このネジもダメになったら、いよいよヘリサート加工をする事になるだろが、今のところ問題ない。
一度、このネジの締付け具合を確認しておきたかったので、今回外してチェックした。
問題も無かったので、洗浄してからグリスを付けて取り付け後にカムチェーン調整を行った。

【リアピボットのトルク管理】

リアスイングアームのピボット部は適当なトルクで締め付けてあるので、トルクレンチで6.5kg/mに締めなおす事にした。
先日オークションで口径の大きなソケットを購入したので、手持ちのプレート型トルクレンチで締め込んでおいた。
このプレート型トルクレンチというのは、トルクの掛かり具合が目視で確認できて便利だが精度は低い。
ピボットやアクスルのような高トルク部には問題が無いだろう。
そのうち安物でも良いからプリセットタイプの10kg/mほど入る物を購入したいと思っている。

【マフラー磨き】

先週..ノーマルマフラーが発錆しているのに気が付いて、急遽ノーマルマフラーを取付けたのだが、
細かい錆がまだ残っている事に気が付いたので、ホルツのクロムクリーンでマフラーを磨きこんだ。
少し疲れる作業であったが、メッキ面は鏡のような光沢が戻ってきた。
やはり、このバイクは、この姿が一番バランスが取れていて美しいと思える。

テンショナーボルトのチェックとグリスアップ。 締め込み状態を仮付けで確認。(良好)
大口径のソケットとプレート型トルクレンチ。 ピボット部の締め込み。
クロムクリーンでマフラーを磨きこむ。 本日の作業完了。
【ジェットとフルフェイスの差】

以前から書いているのであるが..走行中のエンジン騒音が気になる。
壊れるとか調子が悪いとかいうエンジン音では無いのだが、それでも気になるのである。
季節によっても異なるが、冬で10〜15キロ、夏で5〜10キロの暖気走行が終れば、エンジン音は静かになっていく。
一昨年腰上を整備したから状態は良いのであるが、全体的に磨耗しているので、ある程度は仕方ないと思っている。
それでも..気になるものは気になるわけで、特に走行中にエンジンの音が気になるのである。
不思議な事に、暖気が完了したエンジンは庭先で空ぶかしをしても、気になるようなエンジン音を出していない。
実際に走行しても、怪しい振動とか息つきとかは全く無く、回転は極めて滑らかでレスポンスも早い。

正直..「昔(以前車検を切る前)は、エンジン音なんて気にならなかったのに・・」と、なにか割り切れない気持ちが
あって、「なにが違うんだろう?」「どこが悪いんだろう」と..考えても、「古いから仕方ない。」という思いもある。
もう一度、腰上を上げて完全に整備しても、ヘッド周りだと完全にする事は不可能に近い事もわかっている。
それでも、「なぜ、走ると気になるのか?」という疑問が払拭できずに首をかしげていた。

本日の作業が完了して、ひとっ走りしてみる事にして、走行途中でエンジンの暖機が完了したらテンショナーを
再度調整する為、レンチを持って出掛けた。
プラグを交換したエンジンは低速トルクも太くなっており、新品プラグの威力を実感できた。
20キロほど走行して、エンジン音が軽やかになった頃合をみて、路肩に停車してカムチェーンテンショナーを
一度緩めてから締め込んで、完全にテンショナーを調整した。(暖機によるチェーンの伸びを吸収させる為)
で..、「エンジン音は変わらないけど、回転はいい感じだな」と交通量の少ない道を快調に走っていた。
そのとき、フッと..「あごが冷たいな..前はフルフェイス..フルフェイスだったな。」と思い出した。
で..「フルフェイスかぶるとエンジン音はどう聞こえるんだろう?」と疑問がわきあがった。

一度帰宅して、小屋裏を探すと..ありました。 古いけど、あまり使ってないアライのアストロです。
当時、5万円近くしたアストロ・リオという手塗りのモデルで、まだしっかりしています。
「ちょっと、かぶって走ってみよう」という事で、視界の狭いフルフェイスをかぶって走り出しました。
すると..エンジン騒音なんて、全く聞こえません。(^^;; (ついでにあごが冷たくない)
「そうか..フルフェイスだと、こういう状態だったんだ。」とよくわかりました。

ジェット型をかぶると、あご下にキャブレターとヘッド後端辺りが来る事になり、ジェットの場合は下が開放に
なっていて、さらに大きなシールドがあるので、音を集音するのに好都合な状態になっている。
その為、エンジン音はまともにヘルメット内に入り込む事になる。
よく言えば..エンジンの回転する状態の音が漏れなく聞こえるというわけである。
どうやら、これが走行中のエンジン騒音が大きく聞こえる原因のような気がする。
実際..フルフェイスで走ると、タペット音すら聞こえず、エンジンが唸るように回転する音しか聞こえない。

今、スクーターを除くスポーツタイプのバイクに乗る8割の方はフルフェイスをかぶっていると思います。
私自身も、ジェットをかぶって3年程になりますが、ジェットになって外の音がすごく聞こえる事に気が付いてました。
ちょうど..ジェットにした頃から、走行中のエンジンヘッド周りの音が気になりだしたのですが、
そんな事はすっかりと忘れていまして、フルフェイスの存在すら忘れていました。
今回古いフルフェイスをかぶってみて、以前エンジン音が気にならなかった訳がわかった気がする。
要するに..フルフェイスをかぶっていれば、走行中のエンジン音について考える事は無かったと思う。
逆に、フルフェイスをかぶってても、エンジン音が気になる場合は相当うるさいエンジンだという事である。

それにしても..ヘルメットによって、走行中に聞こえるエンジン音に、これだけ差が有るというのは驚きである。
フルフェイスをかぶって走ると、エンジンが回転する音を聞くことすら難しい状態である。
それが、ジェットだとシャカシャカと、はっきりメカノイズが聞こえる程の差が有るのだ。
こんな事を書いていると「何を今更・・」と思われるかもしれないが、私的には、前と同じヘルメットをかぶって走れば
気にならないほど静かという事がわかったのである。
まぁ、それでエンジンの騒音自体が無くなった訳ではないのであるが、気分的にはかなり楽になった。

2007/01/21

inserted by FC2 system