愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 71
【添加剤 IXL】

エンジンオイルを10月22日に走行距離44400キロで交換した。(vol69参照)
このときは、愛用していた激安のシェブロン10W-40にして秋口から数百キロ走行したのだが..調子が良くない。
悪くは無いのであるが、同じ銘柄の20W-50に比べてエンジンの騒音が大きく感じ、かなり気になっていた。
そこで..思い切って(というほどのものではないが・・)、エンジンオイル添加剤を投入する事にした。

私はオイル添加剤というものは「無駄金喰いの邪道」としているのであるが考えを改めた。
私のFのエンジンは整備はされていても、すでに四半世紀を生きて来ている老朽のポンコツエンジンである。
人間も若い時なら、ジャンクフードで徹夜が出来るのであるが、老いぼれはちゃんと食事をして薬も必要である。
自身と照らせば分かる事が..若い時のような無茶は出来ない、労わらないとすぐにツケが回ってくる。
Fのエンジンも、老朽化しているので激安オイルではダメで、正規なオイルに加えて薬(添加剤)が必要なのだ。
そう考えて悪い事は無く、早速、添加剤はなにが良いかネットで調べてみると..
いろいろあったのだが、価格面と評価から「IXL」(イクセル)に決定。

では「IXL」とはなにかというと..
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・IXLは天然(有機原料)および合成の炭化水素からなる石油分を含まないメタルコンディショナーです。
・IXLはPTFE、黒鉛、モリブデン、シリコンなどの固形物・重金属を含んでおりません。
・IXLはオイルに働きかけるものではなく、オイルなどを媒介として金属表面をトリートメントするものです。
・IXLは金属に対する腐食性を持ちません。
・IXLはオイルシール・ガスケットを痛めません。オイルシールの乾燥・ひび割れを防止する効果もあります。
・IXLはオイルフィルターに影響を与えません。


IXLをエンジンオイルに添加した場合、IXLはシリンダ壁面とピストンリングの摺動部、
カムシャフト・ロッカーアーム・ベアリングなどに作用し摩擦を低減します。
IXLによって形成された潤滑面は金属表面間の密封性を向上させる作用がありますので圧縮の回復につながります。
摩擦損失の低減・圧縮の回復は馬力の回復・燃費の改善・熱ダレの防止に大きく効果をもたらします。
IXLはオイル強化・改質剤ではありませんが、摩擦の低減による摩耗の抑制、発熱の減少、密封性の向上は、
結果としてオイルの汚れ・劣化を抑えることにもつながります。
シリンダ壁面にガス交換のためのポートが存在する2ストローク(2サイクル)エンジンにおいては、
ポート部分をピストンリングが通過するために、4サイクルエンジンに比べはるかにピストンリングの
磨耗が進みますが、IXLには、この磨耗を抑える効果があります。
また、ピストンピン・クランク大端・小端ベアリングの摩擦を低減し、2ストロークエンジンに発生しやすい
「焼き付き」を防止し、一般にみじかいとされる機械寿命を延ばします。
IXLを使用することにより機械寿命を60%〜80%延ばし、燃料消費を抑えることが期待できます。
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という..なかなか謳い文句が優れた添加剤で..
価格面でもZOILよりも安くオークションの小分け販売では、かなり安いので決定したのである。

さて..今回は、ダメオイルを一度抜いて、新しいオイルに添加するして万全を期すことにした。
そこで、「やっぱり安心高性能」の純正オイル ホンダ ウルトラG2を買う事にしたのだが..4本で4000円。
やっぱり純正は高いなぁ..と思ってオークションを見ていると、ペール缶(20リットル)なら10000円。
ペール缶なら少なく考えても5回はオイル交換が出来る事になる。
「IXL」はオークションで500ccを購入した。(約3000円)
初回はオイル容量の5%を添加するので、オイル3.3リットル+「IXL」0.2リットルとした。

激安オイルを抜く。

フィルターも一度外してオイルを抜く。

「IXL」登場! 下はウルトラG2のペール缶 200ccを添加する。(粘度はかなり硬い)

オイル交換はフィルターに残っているものまで出来る限り抜いてしまう。
(前回44400キロにて交換・今回45090キロにてG2へ交換・IXL添加)
その上で、ウルトラG2を入れて、少し暖機運転を行ってから「IXL」を投入する。
再びエンジンを掛けて暖機運転を行い「IXL」をエンジン内部に回すのだが..
この時点で、すでにエンジン騒音が小さくなり始めるのがわかり、アイドリングが少し上昇する。
さて..では走行して完全にトリートメント効果を定着させます。
「IXL」は定着するまでに100キロ〜300キロほど掛かるらしいのですが、寒いので丹沢湖往復(50キロ)。

走り始めて、すぐに分かる事は「ギアの入りがいい」事ですが..新品オイルだから当然。
エンジン音は? 「う〜ん..少し軽くなって静かな気がする・・」程度。
走行感は..「なんとなく圧縮が上がって反応が鋭いかも・・」..でも、オイル新しいから当然の気もする。
そんな調子で10キロほど走行しました。

私のFは10キロほど走ってエンジンが暖まりきらないと、エンジンの調子が出てきません。(古いので仕方ない)
で..10キロ過ぎたあたりから..「おやっ? なんかエンジンがいい感じかも!」と感じ始めました。
さらに走行すると、明らかに今までよりも低速が粘り、エンジン騒音が減ってきました。
おそらくエンジン内部の部品が温まって、「IXL]の定着が始まったようです。(ということにしましょう。)
実際には新品のG2オイルなので、調子は良くなって当然ですが..激安シェブロンも交換後600キロしか
走って無い事を考えると、明らかにエンジンの調子が変化してきました。
でも、それがウルトラG2のせいなのか、「IXL」のせいなのか..両方なのかは不明です。

なんとなく軽やかに回るエンジンで調子よく寒い丹沢湖に到着..缶コーヒー飲んで、エンジンを休めて岐路に着きます。
エンジンはセル1発で目覚め良い感じ!走り始めると、明らかにエンジン音が小さくなってます。
基本的な騒音(私の場合はバルブ周り)は残ってますが、かなり小さく軽やかになっているのが実感できる。
エンジンの回り方も往路よりも軽く、けっこううれしい感じです。(でも慣れてしまうんだろうなぁ..)
少し驚いたのが、信号で止まった折に、ニュートラルでなんとなく静か..なぜだろうと思ったら、
クラッチのゴトゴト音(私のだとジャラジャラ音)が静かになっているせいだと分かりました。
おそらくギアのフリクションが改善されたので、ミッションの音が全体的に静かになったようです。
クラッチを握ると..ピストンが上下する「シャク、シャク」という音しか聞こえません。
うれしくなって、寒風の中バイザーを上げて走ってみたのですが、それでも先日よりずっと静かに走ってます。
これこそ「ウルトラG2+IXLの効果」と言っても良いと思います。
まだ50キロ程度しか走っていないので、完全にIXLが定着するまで距離が必要です。
この調子で上向いてくれるなら、これは手放せなくなりそうな効果です。

 

IXL投入後、しばらくするとエンジン音に変化が現れる。

寒い中丹沢湖までひとっ走り!いい感じです。

 

2006/12/24

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