前回のvol68でカウンターシャフトシールの点検をして問題が無いことがわかった。
では．．シフトリンク周りに時々出てくる極微量のオイルは？．．気になるのでシフトリンクシールを再度交換する。
今回はオイル交換も兼ねるので、完璧を期して交換する事にする。

まずエンジンを軽く暖気させてからオイルを抜き、左サイドカバーを外してシフトリンクシールを引き抜く。
前回Ｌサイドカバーを加工したものに交換してあるので、作業はとてもやりやすいし気楽である。
今回はオイルが抜けているので、シールハウジング周りのゴミやカスを丁寧に取り除いて、
シフトリンク自体も軽くペーパーで擦って、古いシールの段付きなどをなくしておく。
そして、新品のシールにオールを塗ってから軽く押し込んでおく。
今回は打ち込みに「塩ビ継ぎ手」を利用して丁寧に打ち込む。　とまぁ．．これだけである。
後は復元して完了する。

【オイルフィルターの交換】

ＣＢ-Ｆ用のモリワキ手曲げは、モリワキ曰く「オイルフィルターの交換可能」である。
しかし．．他サイトやＷＥＢで調べるかぎり、フィルターの交換はマフラーを外して行っているのが実情。
では、実際どうなのか？ 私はフィルター交換程度では、絶対にマフラーを外したくない。
というわけで．．マフラーを外さずフィルター交換をやってみよう。

結論から言えば．．「モリワキを嘘を言って無い」 確かにフィルターの交換は可能です。やり方は・・
1・フィルターソケットボルトを緩める。
2・フィルターケースを前に押出す。
3・指でソケットボルトを押出して外す。
4・フィルターケースを90度上に向かせる。
5・フィルターを外し、上から取出す。
（オイルクーラー装着車はホースブラケットを先にはずして起きます。）
という方法で、案外と簡単に交換が出来ました。（組み付けは逆順序）
コツは．．フィルター周りのゴミを先に取っておくほうが良いです。
私は、フィルターケースにゴミが少量載ったまま外したので、ケース内をクリーナーで掃除する破目になりました。
というわけで、モリワキ手曲げはフィルター交換が可能です。

ただし．．マフラーにオイルが垂れたり、周囲にフィルター内のオイルをぶちまける事を覚悟してください。
私は、マフラーには厚手のビニールを置いて、下には新聞紙をおいて作業しました。（笑）

【オイル交換】

春先に交換したオイルは2000キロ少々を走って44400キロの走行距離になった。
夏に疲れたオイルなので交換する事にして、ネットでシェブロンオイルの10Ｗ40を1箱(12本）購入した。
昨年買ったときは230円/本だったのだが、人気があるようで260円/本までに値上がっていた。
このオイルは安いオイルなのだが、特に不具合は無く気に入っている。
今回は来年の夏までの間使用するので、10Ｗ40という粘度にした。
交換量はフィルター交換してるので3.5リットル＋標準オイルクーラー0.2リットルを加えた3.7リットルであるが、
とりあえず入れ過ぎにならないように、3.6リットルで様子を見る事にした。
さて．．オイルを入れて、エンジンを暖めて各部の状態を見ます．．うん、オイル漏れなどはありません。
早速、丹沢湖まで軽く走る事にしましょう。ぶぉ〜ん・・（＾＾

走り出してすぐにわかるのは．．エンジンの回転が軽く、ギアの入りも軽い事です。
やはり20Ｗ50というのは粘度が高いという事を実感しました。
エンジン音自体は、さすがに20Ｗ50の方が静寂性が高いようです。
特に私のエンジンのように老朽化して、走り出し１０キロ程度はエンジン音がうるさめのエンジンでは良く分かります。
しかし．．１０キロほど走ってエンジンが芯から暖まってくると、10Ｗ40でも十分に静かになります。
低速回転からの吹き上がりは、さすがに10Ｗ40は鋭く、アッというまに回転が上がるのには今更ながら驚きました。

う〜ん．．私のＦには15Ｗ30って程度が一番良さそうに思える．．とか思ってるうちに．．丹沢湖に到着。
気になるシフトリンクシールからは．．ＯＫ！ 全く漏れてきません。
オイルフィルター周りからも問題なく良いようです。
ついでにオイル量もチェック．．良いですね〜、ドンピシャです。
というわけで．．交通量の少ないＲ２４６を快調に走って戻って来ました。（＾＾

2006/10/22