愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 68
【やっつけ整備の後始末】

先週タイヤ交換を行って、小雨の降る中フロントホイールを組付けたのは良いけれど..なんか一抹の不安が..。
やっぱり雨の中なので慎重に組み込んだつもりでも、「あれ..?」「・・だっけ?」って部分がある。
そこで、快晴の週末を使って、再度分解して確実に整備を行う事にした。
合わせて、細かい部品が手元に揃ったので組み込みも行う事にした。

【フロント周りの再整備】

まず、選集組んだフロントホイールを外して、アクスルシャフトの締め直しを行う。
次に左右ブレーキのスリーブブーツを左右組で全部交換する。
今回はスリーブにグリスは塗らないで組み付ける事にした。
これはグリスによるスリーブの張り付きが起きると考えられるので、グリスを完全に飛ばして組付ける。
スリーブブーツは少しコツがあるが、なんとかきれいに交換することが出来た。
これでスリーブへ水が入る事は無いだろう。(なのでグリスも不要と言う事になる。)

次に、先週ダメになってしまったスピードメーターギアの取付けネジを純正の新品に交換する。
これで、フロント周りを組立てなおして、なんとか先週の分を取り戻した。
さらに..今回は細かい部品を交換する。
集合管を取付ける際に傷めてしまったステップマンティングラバーを左右交換する。
これはCRCを塗って押し込めば素直に入るので交換は簡単なのだが、右側はマフラーが取り付いているので
ステップホルダーの取付けボルトを緩めてから交換する。

アクスルシャフトを再点検して締めなおす。 スピードメーターギアのネジを新品に交換。
ピンブーツ類は全て新品に交換。 左右フランジボルトも純正部品に交換。
損傷したマンティングラバーを交換 マフラー取付け側も交換。
   

【カウンターシャフトシール(メインシール)の点検】

実は..極微量のオイルがシフトリンク辺りから滲んでくる事がある
「事がある」と書いたのは、普段は全く症状が無くてチェーンオイルを付けると滲んでくるのである。
これがチェーンオイルの影響かシフトリンクシールの打ち込みがヘタだったのか..
さらに問題は深く、メインシールからのオイル滲みか、オイルポンプのシールからなのか見極める事にする。
もし..考えたく無いが、メインシールつまりカウンターシャフトのシールなら絶望的である。
なにしろクランクを割らない限り交換が出来ないという厄介な物である。

点検はスプロケットカバーを外してドライブギアを抜いて行うのであるが、ドライブギアを外すのが厄介である。
サイドカバーを外した状態で見たところ、どうやらシフトリンクシール辺りが濃厚な感じ。
苦労してドライブギアを抜きチェーンを緩めてから取り外すと..薄っすら埃と油にまみれたメインシールが有った。
目を見開いて上下左右からチェックしたのだが..オイルが滲んでいる気配は全く無い。(脱力..よかった〜!)

ではどこからか? というよりも..シフトリンクシールから再び滲んでいるとしか思えない。
なにしろ、シフトリンクシール周りにオイルが薄い膜状に溜まっているのである。
他の部分はチェックするのだがオイルが流れた形跡が見つからないので..やはりシフトリンクシールだろう。
おそらく..昨年交換した際に、打ち込みに失敗したか、シフトの軸のシール跡を処理しなかったのがいけないのか?
何しろオイルを抜かずに交換したので、少々手抜きの交換ではあった。

今回の点検でオイル滲みはシフトリンクシールの再交換ということに結論付けて、次回オイル交換時に
しっかり清掃してからシールを交換する事にする。
今回はせっかくメインシールが見えているのでシール周りを丁寧に清掃してグリスを塗っておく。
メインシールはまだまだしっかりしており、弾力も十分にあるので当分は大丈夫そうである。
ドライブギアも清掃して正規トルクで締めこんで、チェーンの張りも調整しておく。
それにしても..メインスタンドではなく、リアスタンドだとチェーンの張りがイマイチわからない..。
とりあえず「勘」で調整しておく事にした。

   
ドリブンギア取り外し。(問題なし。) メインシールを清掃してグリスを塗っておく。
   

【スプロケットカバーの加工】

私のFはO&Tのバックステップ仕様であり、このバックステップはステップホルダーごと交換する。
一般的な後付のバックステップと違い装着時の違和感は全く無いのだが、一つだけ難点がある。
それは今回のようにスプロケットカバーを外す時に、エンジンボルトやピボットのボルトを緩めなければ
カバーを外す事ができない事である。 そこで..スプロケットカバーをバックステップに合わせて加工する事にした。

加工するのはオークションで手に入れておいた中古のカバーで、あらかじめ耐熱黒で仕上げておいた。
加工自体は現物合せで、サンダーでガリガリ削れば完了である。
これで、バックステップのホルダーを外さなくてもサイドカバーが簡単にはずすことが出来るようになった。

   
バックステップに合うように加工する。(微妙な変化) バッチリ! これで簡単に取り外しが可能です。
 

一応整備が完了したので試乗で丹沢湖まで走らせて見た。
特に悪い分部は無くブレーキも正常に効く。
丹沢湖に到着してシフトリンク周りのオイル滲みを確認
したのだが、全く滲んでない..(なんか気まぐれ的)

新しいタイヤは、やはり路面をしっかり掴む。
全体的なプロファイリングが完全な状態なので
全くクセが無く設置感が高い。

チェーンの張りも時々確認しながら走ってみる。
乗車時で約30ミリ程度..こんなものかな。
気になったら、また調整する事にしよう。


 

丹沢湖に到着。

2006/10/08

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