愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 66
【コンデンサーチューン】

もう1年以上前になるが..ホットイナズマ(サン自動車工業)のような物を作ろうとWEBを検索してみた。
すると..たくさんの自作ホットイナズマもどきの作例が載っていたので興味を覚えた。
私は電気も少しだけやるので、「ほんじゃ、私も自作してみようか!」と思い立った。

使う材料は電解コンデンサーとケースとヒューズなどで、アンプを修理する私にとっては馴染みの有る物ばかり。
結線はサルにでもできそうなほど単純で、電解コンデンサーの極性を合わせて並列接続するだけ。
トランジスタとかFETとかオペアンプはおろか、抵抗すら使わないコンデンサーの並列接続のみ。(笑)
材料はアンプ修理の材料と共にサトー電気で1年以上前に購入したおいた。
ようやく作成したホットイナズマもどきをバイクに取付けてみると..

過大な期待を抱いてはいけませんが、効果は体感できる程度あります。

私のFの場合は、取付けて、その週のコールドスタートを行ったのですが..スターターがギュンギュン回ります。
先週は「キュン、キュン」という回転だったのが、「ギュギュギュン!」と回り初めて速攻で始動!
他のWEBでは「10キロほど走らないと効果は出ない・・」などと書いてありますが..ウソです。
走り出しのクラッチミートから、下のトルクが太っているのを感じました。
電気物は即効性があるので「10キロほど・・云々」なんて事はあるわけ無い。

私のFはモリワキをつけてる関係で、3000rpmから回転の上がりがノーマルに比べ早いです。
かといって..下を犠牲にしてるわけではなく、3000rpm以下でも十分に走れるのですが、
ホットイナズマもどきを付けたら、下からスムーズに高回転域までフワ〜ッと加速していきます。
高速道路で高回転を試してみましたが、素直に回転が伸びていきます。
一般道路では..なんというか、一速上げても走れそうな感じで、実際に2000rpm程度でも楽に走ってます。
上り坂でも似た傾向で、チェンジ無しでノッキングせずに低回転でズルズルと上っていきます。
心配していた、エンジン回転の落ちが悪くなる症状も出ません。
総じて..セルモーターが元気になって、低速の粘りが出て、高回転への繋がりが改善されたって感じです。
レギュラーガソリンからハイオクタンに切り替えた感じとでも言えばわかりやすいかも。

さて、自作ホットイナズマについてですが..私のは見てのとおり、ケーブルが細いです。
このケーブルはみなさん極太を使っているようですが..実は不要です。
私のケーブルは細く見えても最大電流17Aで最大電圧600VAまで耐えられる一般品です。
考えてみればわかるのですが..
ホットイナズマもどきにはプラス側にヒューズが必要で、ヒューズ容量は私の場合5Aです。
なぜ5Aかというと、他のヒューズより小さくする事で最初に溶断して欲しいからです。
それで..5Aのヒューズを付けているのに5sqのケーブルなど必要あるはずが無いのです。
どんなに太いケーブルでバッテリー接続しても、ヒューズで絞るので最大電流量はヒューズに依存します。
それから、どんなに太いケーブルを使っても、電解コンデンサーの足は細いです。(笑い)
これはボディアースラインやメインケーブルでは無くて、小さな電コンの配線でしかないということです。
もし、極太ケーブルが必要ならば、真空管アンプのように400Vを平気で流すアンプのケーブルは
異常に太くなくてはならない事になるんですよ。(笑)
と言いつつ..それでも、実際は大丈夫か少し心配なので、走行後にヒューズチェックを兼ねて開けてみました。
すると、接続ケーブルは全く熱を帯びていませんし、ヒューズも大丈夫でした。
電解コンデンサーは、ほんの少しだけ暖まっていたようですが..耐熱105℃ですから余裕です。

さて..電解コンデンサーですが、今回使ったのは耐圧25V 耐熱105℃で4700MF・1000MF・470MFという容量。
なぜ電解コンデンサーを並列接続すると調子が良くなるのか? それは謎です。(笑)
アンプでいう所の平滑効果が出てるのかもしれません。(要するに脈動を抑えるようなもの)
これによって、点火による電流量の脈動を抑える事が出来ると思うので、電気系統的には楽になると思います。
この電解コンデンサーの容量を様々変えてみると、おそらく変化すると思われますが..
巨大な容量にすると、回転の落ちがスムーズにいかなくなるとか悪症状が出るような気がします。
まぁ..容量を調整しても、一段上げて6800・2200・1000・470ってのが限界だと思いますけどね。

これ読んで、「おっしゃ!オレもオレも!」って作る方は、自己責任でやってくださいね。
それから..電気に関する最低限の知識と道具は必要ですね。

使ってる部品が少しマニアックですが..一応完成!

接続してみた。

   

【補追】(2006/08/25)

一週間経って、コールドスタートはどうだろうとエンジンを始動してみますと..「ギュギュギュ〜ン!ボボン!」と
セルモーターが勢い良く回って始動性も良好。 ニセ稲妻調子良いですね。(^^
そこで、一度固定のタイラップを外してヒューズをチェックすると共に、コードの出口を防水しました。
ケース自体は準防水になっているので、バッテリーの横なら問題ないでしょう。

では早速、丹沢湖にでも走らせてみましょう。
走り出すと..おおっ!やっぱり低回転域のトルクが増しており、極低速でもノッキング音すらしません。
低回転が効く事によって、シフトアップは早めでも大丈夫で、3000rpm程度でポンポンとシフトできます。
走っていても、全く違和感も無く慣れてしまうと、以前から、こんな調子だったと錯覚してしまってます。
アイドリングからのレスポンスも良く、スロットルレスポンスは確実に上がってます。
これも、すぐに慣れてしまったのですが、装着前は一瞬の間があって反応する感じでした。
本当に微妙なんですが..アイドリングから「ボンッ、ボンッ、ボンッ!」という連続の空ぶかしにも付いてきます。
なんてのか..フライホイールを抜いたエンジンのような低回転域のレスポンスです。

そんなわけで、ニセ稲妻は快調なので、自分の車(ワゴンR 君)にも取付けてみたところ..こっちも効果あり!
非力なエンジンなのでエアコンは居ると「ガクッ」と元気が無くなっていたのですが、それが起きません。
エアコンが入っても、少しエンジンの回転が重くなる程度で、急激なパワーダウンは起きなくなりました。
それと極低回転で走り出してもノッキングが起きなくなりました。

   
気休めだけど..防水処理 ワゴンR君にも装着しました。
   

2006/08/20(2006/08/27更新)

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