愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 64
【タコメーターの整備】

先日、信州ツーリングに行った際に、帰路の中央高速でモリワキマフラーの全開テストを行った。(オイオイ!)
その時、タコメーターの針が踊るのに気が付いたので、整備する事にした。
といっても..タコメーターはカシメてあるので、分解は出来ない。
構造は想像できるので、メーターの側面に切り込みを入れて、そこから注油する事にした。

やり方は簡単で、タコメーターを外して金ノコで側面に切り込みを入れる。
中に切粉が入らないように、掃除機などで吸取りながら気長に切り込んで穴を開ける。
開いた穴から中を見ると..画像のようなゼンマイスプリングで針を戻しているのがわかるので、
このスプリングに適量のCRC556を注油する。
注油しすぎると、プラスチックが劣化してしまうので、ほんの数滴程度で良いだろう。
更に..ケーブルの取付け部からも内部に少量浸透させる。
注油が完了したら、中に切粉が入ってない事を確かめて..入っていたら綿棒などで取り除いてから、
プラスチックの板などを接着剤で取付けて完全密封状態に戻して完成である。

私の場合は、メーターインシュレーターが劣化して、代用品を使っていたので、この際交換する事にした。
たったこれだけの事なのだが..メーターは小気味良く動くようになった。
早速走らせて回転を上げてみたのだが、ストレス無くエンジンの回転に付いて来るのがわかるし、
アイドリング時の針の落ち着きもいい感じである。
タコメーターの針が高回転域で踊ったり、付いて来ない症状の方はダメ元と思って試してみると良いだろう。
ただし..手先の器用さもあるし、メーターの症状も違うだろうから、自己責任でやってくださいね。
 

タコメーターの内部

切り込み穴を塞ぐ

注油完了したメーターとメーターインシュレーター 回転具合を確認(暖気運転時)
   

【再整備】

翌週、近場を走らせて見ると気が付いたことがある..エンジンの回転に対して反応が鈍い!
普通に走っている分には気が付かなかったが、回転を上げ下げしたらエンジン回転に針が付いて来ない。
原因をあれこれ考えると..というよりも、今までのカメラ修理の経験で直感的にわかった。
CRCでは粘りがあって、ゼンマイスプリングの動きが悪くなってしまったのである。
そこで、メーターを再分解して、グリスクリーナーでCRCを吹き飛ばし乾燥させて、シリコンオイルをシリングで注入。
しばらく馴染ませてメーターを振って馴染ませてから、再びメーターを取付けて走らせてみる。
と..走り出してすぐにメーターレスポンスが良くなったのがわかった。
整備以前と同等か、それ以上に針が付いて来る。 高回転域でもストレス無く針が上がっていく。
う〜ん!今回は良いようですね。

   
メーターを外す。 今度はシリコンオイルを注入。
   

2006/08/07(2006/08/12更新)

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