愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 6

  中古タンクの錆取り作業は順調に進んでいる。
一日おきに裏返しにしたり戻したりして内部の処理液を攪拌する。
時々中を覗いて様子を見ると、溶液が張り付いている所以外は錆の除去が進んでいる。
内部に張り付いている溶液は、溶け出さずにそのまま張り付いているが、
問題はなさそうで、 タンクの底の部分の溶液はきれいに取れているようで安心した。
タンク自体は意外としっかりしたタンクで、錆が取り除かれた地肌を見ると、
まだまだ大丈夫なようである。
数日間この作業を繰り替えして、タンク内の花さかGを抜き水洗いを行った。
この数日間の錆取り処理によって、花さかGの処理液は相当汚れてしまった。
この中古タンクの状態が、自分のタンクより悪いことははっきりとわかった。(^^;
水洗いをすると細かいカスが流れ出てきたので、カスが流れ出なくなるまで水洗いを
繰り返して、コーティング用の花さかGを流し込んで自然乾燥させる事にした。

翌週..バイク屋に注文してあったブレーキパーツとキャブレターパーツが到着した。
合計2万円..(T_T) パーツ代もずいぶんと値上がったものである。
以前の価格の1.5倍はするだろう。
でも、仕方がない。パーツを交換しなければ動かす事は出来ないのである。
週末、GWに突入した。今年はGWの中割れが大きく出かける事もできないし予算もない。
CB750Fの修理代金等ですでに5万円が飛んで行ってしまったのである。

初日..分解してあったキャブレターを組み立てることにする。
ガソリン漏れが起こるのは、フロートバルブが悪くなっているからなので、
フロートバルブを全部交換する。 もちろんフロートパッキンも全部交換する。
キャブのほかのパッキンも交換しようかと思ったが、悪くない部品を交換すると
面倒な事になりかねないので止めておく。
組立てが完了したキャブを車体に取り付けて、ガソリンを流し込んでみると..
漏れてくる。(T_T)なんで〜?
漏れてくるのは3番気筒のキャブだけだけど、再度分解する事になる。
苦労して取り付けたのに..CB750Fの整備性は現実的にあまりよくない。
手が入るような隙間が少なすぎるのである。 少しガッカリしたが、仕方ない..
3番キャブを分解してフロートバルブにオイルを塗って馴染ませてから再び取り付ける。
今度は装着前にガソリンを送り込んで漏れをチェックする..OKである。
再び苦労してキャブを取り付けて、ワイヤーを張って、ガソリンを送り込む。
さて..エンジンを久しぶりに始動してみよう。
キュン、キュン..キュン、ボッ! キュン、キュン、キュン..バオ〜〜〜ッ!
おおっ!意外と簡単に始動しました。v(^_^) 白煙も全く無く、ご機嫌は良いようです。
しばらく、エンジンを回して調子を見てみる事にして..
フムフム、機嫌良さそうに安定して回ってます。
エンジンのツキも良好で、バランスの問題もないようです。
この日は、ここまでとして、久しぶりに動いたエンジンを眺め回していました。

翌日..分解してあった前後ブレーキの組立てです。
ブレーキは完全分解されてあるので、パッキンとシールは完全に交換して再組立てです。
まず、フロントブレーキのキャリパー内のカスとかを除去してから、ブレーキフルードで
洗浄します。目視でよく確認してから、パッキンとダストシールを組み込みます。
ブレーキピストンも傷やカジリが無いかを確かめ、よく汚れを落としてフルードで
洗浄しキャリパーに押し込みます。 ブレーキは一番神経を使う部分です。
なにしろ、走らないバイクよりも、止まらないバイクは1000倍怖いですから..
前後のブレーキを慎重に組立て、パットの面もよく確認して正確に組み付けます。
次にネジロックを付けたボルトで、キャリパーを固定します。締め付けはトルクレンチを
使って確認しながら十分に締め付けます。
オイルボルトリングは新品を使い規定トルクで締め付けて、ブレーキは完了です。
これで、前後のブレーキが取り付きましたので、あとはブレーキエアを抜き完成しました。
試しに..車体を押して、ブレーキの効きを確認してみると..Goodですね。(^^
まだ、ディスクと馴染んでないようなので甘いですが、十分に効いてます。
これで、車体関係は全部整備が終わった事になります。

一日置いて..みどりの日。実は、この日は私の誕生日でもあります。(^^;
この日を狙って、CB750Fの整備をしてきました。
自分の誕生日を、CB750F復活の日として選んだのです。
天気も上々..ガソリンタンクを持って、ガソリンスタンドに行き、半分ほどガソリンを
入れます。 タンク全部に入れてしまうと、重くて作業が大変なので半分。(^^
慎重に車体にガソリンタンクを装着して、新品のガソリンホースを装着してコックを
開けて起きます。 左右のサイドカバー、シートを取り付けて..完成です!

キャブレターのガソリン漏れは..ありません。
ガソリンタンクはのガソリン漏れは..ありません。
完全な姿に戻ったCB750Fでエンジン始動です!
キュン、キュン..ボッ、バォ〜..! おおっ!RC01Eはご機嫌なようですね。(^^
約40日、毎週末コツコツと整備を重ねて、ようやく元の姿に戻った、
わが愛車..感無量です。(T_T)カンドー..

さて、自家修理が完了したので、パーツを取ってもらっている近くのバイク屋に行きます。
もちろん車検を予約するのです。(-_-)/ 
以前と違って、自賠責保険が安くなっているので気が楽です。
以前は自賠責保険が63000円もしてましたが、いまでは18000円程度です。
連休明けに車体を持ち込む事を予約してきました。
このバイク屋は、熟練した方が個人でやっている店なのでウデは確かです。
量販店や若い方が経営する個人店とは違い、四輪車の修理とかもやってます。
以前は二輪車一本だったのですが、さすがに二輪車では食えないので、
四輪車の修理が専門になったようです。
まぁ個人的に店の技術は信用できるので、お願いすることにしました。
さぁ!連休明けには車体を持ち込み、順調に行けば一週間程度で路上を
走れるようになるでしょう。(^^

仕上げ中の中古の銀タンク
溶液がタンク内に固着して
悩ませたが何とかなった。

組み立てが完了したキャブ
組み立てたらガソリン漏れ..
組み付ける前にガソリン張って
検査する事が常識だな〜。
特にCB750Fのように隙間の無い
車体ではワイヤーの取り回しが
厳しいので、めんどうである。
下の工具は
同調レンチとフロートスケール。

 

ようやく取り付けられたキャブレター
これでエンジンが始動できる。
久しぶりに始動したエンジンの
機嫌は、なかなか良いようであった。
組み立てられたフロントブレーキ
パッキンもシールも新品に交換。
エア抜きもされて、まずまずの効き。
F・Rを合わせて3個あるので疲れた。
元の姿の戻ったCB750F
毎週末は整備の日々が続いた。
以前の性能とはいかないが..
それは仕方ない。
自分が歳を取ったのと同じように
CB750Fも年老いたのである。
 でも..
やっと、こいつと一緒にいる事が
本当に楽しいと思えてきた。

2003年05月01日

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