愛車CB750Fボルドール2の再起記録 vol 44

愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 44

  【腰上の整備 実走編】(5月5日・5月8日)

前日..近くを少し走って、大きな問題が無い事を確認したので、
この日は、箱根まで出かけてみる事にした。
問題が起きなければ、もう少し遠くまで走るつもりであった。

今朝もセル一発で目覚めて、調子は良いようである。
暖機運転を済ませて、各部を目視でチェックして走り出す。
箱根新道を慣らし回転で登っていくが、以前より低回転の力がある感じである。

箱根峠に到着して一休みして、何気なくエンジンを眺めると..
なんかオイルが焼ける臭いがするので、良く見るとオイルが漏れている。
原因を探ってみると、シリンダーヘッドパッキンが一部ねじれている。
「あっそうか!昨日エンジンオイルが漏れた場所はここか〜!」
と..今更分かっても遅いって!
でも..なぜか漏れてくる量は微量なので、そのまま熱海に出てから帰宅。

帰宅して、さっそくシリンダーヘッドカバーを外してパッキンを直す。
また、近くを一周してみて問題の無い事を確認する。
でも..遠くに行く気は無くなっていて、週末に持ち越すことにした。

GWの最終日..というか、GWの週末の日曜日(5/8)
今回こそ..分解整備の結果を出すべき伊豆へ向かう。

エンジン自体の調子は快調で、故障を起こしそうな気配は微塵も無い。
でも、エンジン音が静かになった分だけ、エンジンの他の音が耳に付く。
回転自体はとても落着いていて、アイドリング時でもタコメーターの針は
整備前に比べると、とても落着いた状態になっている。

真鶴道路を走り熱海を過ぎて一気に伊東に向かう。
忘れていたが、前後ベアリングを交換して、初めて長い距離を走るのだ。
エンジンにばかり気を取られているが、ベアリング交換で走行感は
すっかり軽くなり、ハンドリングもニュートラルで旋回も素直である。
ホイールベアリングは地味な部分だが、確実に効果がある。
エンジンフィーリングがいくら良くなっても、走行感が悪いと走っていても
なんか重ったるい車体に感じてしまうのかもしれない。

伊東を過ぎて一碧湖辺りで休憩する。
パーキングに寄せて、エンジンの様子を見ると今まで気が付かなかった
「コンコン・・」というピストンの打音のような音が耳に付いた。
といっても..気にするほどの音でもないので、新品ピストンリングの影響が
ピストンに出ているのかもしれないし、いままで気が付かなかったのかも。
どちらにしても、エンジンフィーリングに影響は出ていないので、
しばらく様子を見る事にして出発。
下田を抜けて南伊豆でガソリンを補給するが、なんと!139円/ℓ..!
そのまま松崎へ抜けようかと思ったが、せっかくだから石廊崎へ向かう。

石廊崎を回りダイナミックな景色を左に見ながら快調に走る。
分解整備されていらい、低回転時のトルク感が上がって1500回転から
ノッキングもせずにエンジンが回っていく。
低回転で走る私には、これは扱い易くなった。
松崎から仁科峠に登って少し過ぎたところで、途中のコンビニで買って来た
貧しい昼食を食べる事にした。 多くの方は出かけると地元の名物などを
食べるそうだが、私には食事の趣味が無いので、どうでもいい事である。
ほとんどは、サンドイッチとかおにぎりで済ませている。(^^;

仁科峠から船原峠までの道はかなり快適だが、グルービングが設置してあり
私には苦手なコーナーが多い(その割には快調に飛ばしているけど..)
船原峠から修善寺へ抜けて、大仁から再び熱海に戻って帰ってきた。
エンジンの調子は、少しづつ慣らしが進んでいるようである。
「コンコン・・」とか気になっていた音も、少しづつ静かになってきた。

古いエンジンの一部の部品を交換すると、確実に組みつけてあっても
必ず予期せぬ事が起きるものである。
今まで馴染んでいた部品の一部を交換するのだから仕方が無い。
エンジンも、本当はピストンやピストンピンなども交換するのが良いのだろう。
でも、今回はそんな予算は無かったし、そこまでやるつもりも無かった。
だから、こういう少し気になる部分は多かれ少なかれ出ると思っていた。
しかし..それも、馴染むにつれて変化するだろうと思っている。

自分で組んだものでなければ、かなり不安になるだろうけど、
組んだ状態を自分の目で見ているので、組込に不安は無い。
どんな状態にエンジンがあるのか、概ね確かな想像ができるのである。
まぁ..エンジンについては、心配していたコッターピンの脱落も無く、
バルブ回りは安定したようであるし、一番嫌なオイル漏れも起きていない。
回転も滑らかで静かだし、まだ6000rpmまでだが息つく事も無く回っている。
全体の様子と、走行感からみて「今回の整備は完了」とこたえを出した。

5/5 箱根峠付近にて
休憩していたらオイル漏れを発見
完全に整備上の見落としである。
 

矢印の位置がねじれているパッキン
ここからオイルが漏れていた
まぁ少量なので、そのまま走行
 

5/8 万全を期して伊豆へ
伊東を過ぎた辺りで休憩中
問題なく快調に走行中
 
仁科峠にて休憩中
トラブルも無く200キロ以上を走行。
エンジンの調子は少しづつ変化する。
落着くまで3000キロ以上は必要だろう。
 

2005年05月10日

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