愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 37

【腰上の分解整備 Part 1】4月23日(土)

ゴールデンウィークを目前にして、整備予定を検討した結果..最低でも6日は必要な事がわかった。
そこで連休中には、エンジン整備に十分な時間を掛けたいので連休前にエンジンを降ろして分解する事にした。
さて、いよいよ今までで最も難しい整備を開始するときがやってきた!

【エンジン取り外し】

午前中からSMを見ながらエンジン周りの部品を外していく、タンクやマフラーなどは簡単にはずすことが出来る。
エンジンオイルを抜いて、
作業は案外とサクサク進んだのであるが..ドリブンギアのところで行き詰ってしまった!
24年間一度も取り外した事の無いドリブンギアは完全に固着して締まりきっていた。
どうやっても緩める事が出来ないので、しかたなくチェーンを外そうかと考えたりしたが..これも無理!
行き詰って、再びドリブンギアを緩めることにしたのだが、どうにも緩まない。
このギアがついているシャフトはベアリングで支えられているので、無理は出来ない..どうするか。
仕方ないので、CRC556をしつこく塗布して、何度かコツコツ叩いて浸透させ、思いっきり回したら..やっと外れた。
このドリブンギアの取り外しで、かなり気力を消耗してしまったので、一休みしたのちに、いよいよエンジンを降ろす。

エンジンを降ろすにあたって、まず架台を作成した。
材料は家にあった大き目の端材を使って、ローラーの付く下側の架台を作成した。
ローラーはホームセンターで耐荷重10キロのプラスチックローラーを6個買って来て取り付けた。
こういうローラーの限界耐荷重は約倍ほどありそうなので、十分に耐えられると考えたわけである。
上部の架台はエンジンそのものを支えるのだが、支える位置はクランクケース前方のエンジンマウント位置と
オイルパンのドレン部分の後ろの平たい面で支える事にした。
下手な場所で支えるとオイルパンに負担が掛かって、割れてしまっては元も子もない。

この上下の架台の間にパンタグラフジャッキを前1個・後2個(並列)に入れて、エンジンをリフトアップする。
この方法は自分で思った以上に優れたもので、安定して90キロのエンジンを持ち上げて横に移動する事が出来た。
完全に車体からエンジンが脱したところで、ジャッキの隙間にブロックを差込ジャッキを下ろすと、
上の架台がブロック上に載って完全に安定した状態になって、作業をするのに好都合な位置になる。
もちろん、下部の架台はそのままなので、ローラーで移動する事が出来る。

この日の作業は、ここまでで終了したが、ドリブンギア以外は計画通り作業できた。
次回は、この取り外したエンジンを24年ぶりに分解するのである。
いざ!分解開始!
外装関係は傷が付かないように慎重に。
キャブレターもマフラーも外してオイルも抜く。
 
これが問題になったドリブンギア。
画像ではボルトは抜けてますが、
抜くのに一苦労でした。
 
こんな台車と架台を自作しました。
それなりに板厚が無いと荷重で割れます。
制作費は台車とネジだけで800円です。
 
ジャッキを3台掛けて支えてから、エンジンを
固定しているボルトとハンガーを外します。
エンジンを支えるのはオイルパンだけでは
オイルパンに掛かる負担が大きいです。
クランクケース前方がリフトポイントです。
ジャッキを上げてエンジンを浮かせます。
3台のジャッキの為、かなり安定してます。
画像では、エンジンは抜けてきてます。
エンジンが車体から抜けました。(^^
ジャッキをブロックに交換して安定させます。
 

一見..アンバランスに見えますが、
このエンジンの重心はクランクケース前部です。
この状態で、びくともしないほど安定してます。
 

2005年05月02日

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