愛車CB750Fボルドール2の再起記録 vol 36

愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 36

【24年目の車検】(2005年4月13日〜15日)

vol35で大半の整備が完了し、二年ぶりに車検を通過させる準備が完了した。
最近、WEBなのではユーザー車検が盛んに行なわれているようであるが、私は前回同様の地元ショップに任せた。
とはいうものの..整備は全て完了しているので、単に車検を通過させるだけである。
私が車検を取っていただいているのは「オートサービス 2&4」というショップで、普段は車の板金などを行なっているが、
以前はバイク専門店で、店長はバイクや車の整備の熟練といった感じで信頼できる。
このショップは、実に良心的で「ボッタクリ」的な商売はしていないのが気に入っている。
今回も中二日で完了し、保険料込みで5万円でおつりが来るという良心的な金額であった。
これなら、下手にユーザー車検を行なうよりも、気が楽な分だけ安上がりな気がする。

【腰上の整備準備】

車検が無事に完了し車体が戻ってきたので、かねてから懸案になっていたエンジン腰上の分解を検討し始めた。
腰上の分解整備を考え始めた理由は、エンジンが温まりきる前の低速時のエンジン音が少し気になっていたのと、
二年前に再起させたとき以来、バルブステムシールからのオイル下がりを気にし続けていた事がある。
人によっては、どちらも「気のせい」「問題ない」というレベルなのだが、私にとってCB750Fは新車購入以来の腐れ縁で
一度も事故も故障も起こさずに走り続けてきた愛車なので、この折にエンジンを開けて自分で出来る範囲で整備を
してあげようと考えた。 そこで、腰上を整備するにあたり、まず交換する部品を選定しなければならない。
それには腰上整備で行なう整備作業を考え、次の整備を行う事にした。

(1)カムチェーンテンショナーA・Bの交換とカムチェーンガイドの交換
(2)バルブステムシールの交換
(3)シリンダーヘッド・ピストン・バルブのカーボン除去と洗浄
(4)バルブ掏り合わせ
(5)ピストンリング(スタンダードサイズ)交換

以上の5点が今回の作業の目的で、ピストンこそ交換しないが、ほぼ腰上オーバーホールである。

【部品と工具】

カムチェーンテンショナーはメーカー欠品という噂が立つ事の多い部品で、CB750Fの腰上整備では必ず交換される
定番の部品であるが、部品が無ければ、整備予定は立たないのでホンダのメーカーサイトから、在庫の有無を
確認すると「在庫有」とのなので、数日後に赤男爵に行って部品を発注したのだが..
カムチェーンテンショナー系だけでも2万円以上かかった。

バルブステムシールについては、以前購入した「ガスケットキットA」に入っているので購入せずに済んだ。
このガスケットキットAは腰上整備に必要なガスケット類が全て入っているもので、今買ったらかなりするだろう..。
しかし、取って置いても仕方がないし、このときの為に買い揃えたパーツなのである。

シリンダーヘッドとピストンのカーボン除去と洗浄を行なう為には、メタル洗浄用の洗剤が必要である。
これについては、アストロプロダクツでメタルクリーンを購入してきた。

バルブ掏り合わせとバルブステムシール交換を行なう為には、バルブを外さなくてはならない。
その為にはバルブスプリングコンプレッサーが必要なのだが、オークションで見てもCB750Fに必要な25ミリ径の
ヘッドを持つ物が無い。 確かに手軽で安価なバルブスプリングコンプレッサーでも出来そうなのだが、
バルブの掏り合せは、私にとって初めての作業なので不安である。 
そこで、これもアストロプロダクツでセットのバルブスプリングコンプレッサーを購入した。
また、バルブを掏り合わせる為には、光明丹とバルブラッパー(バルブたこ棒)が必要なので合わせて購入した。

ピストンリングの交換については、赤男爵でカムチェーンテンショナーと共にスタンダードサイズのリングを発注した。
今回は予算の都合もあり、本当はピストンリングは交換しない予定であったが、せっかくなので交換する事にした。
カムチェーンテンショナーとピストンリング4組、それに伴う小物などを発注して部品代は4万円を少々超えてしまった..。
本当はピストンリングコンプレッサーも買いたかったのだが、資金が底をつきそうなので「力技」で乗り越えることにしよう。

【他の工具と部品】

腰上の整備を行なうのに不可欠なのは、まずエンジンを降ろしてくる架台である。
CB750Fのエンジンは約90キロで、分割フレームで右側から下ろす事が出来る。
そのエンジンを支えて車体から降ろすためには、車体上で一度リフトさせて、
そのまま右へずらす事が出来なければならない。
市販(約2万円)ほどで、適した架台があるのだが..そんな予算も無く、自作で乗り切ることにする。
思案した挙句思いついたのは..二重架台で、下の架台に台車をつけて、そのうえにジャッキを3個置いて、
更にエンジンを支える架台を載せるという物で、これはエンジンを降ろしながら作成する事にする。

他には、トルクレンチは絶対に不可欠であり、シリンダーヘッドを搭載した後でシム調整がある。
これは、バルブを掏り合わせるので、かならずシムの交換が不可欠になるだろう。
とすれば..シムを抜く専用工具とバルブホルダーを押し下げる専用工具(どちらも純正で代用不可)が必要である。
もちろん、シムを計測するマイクロメーターとスペアのシム(マイナス側)が必要になる。
スペアシムについては、過去に二度シム調整を行なっているのと中古シムを手持ちで持っているので足りるはずである。
ヘッド関係では、このほかにバルブスプリングを計測するノギスも必要になる。
マイナーな物としては、液体パッキン・モリブデングリス・ネジロックなどが必要である。

これらの工具と部品たちは4月後半には手元に揃い、作業開始の開始を待つばかりになった。
 

2005年05月02日

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