愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 34

【リア・ホイールベアリングの交換】

先週に続いて、リアホイールのベアリングを交換してみる。
リアホイールのベアリングは、ハブが二ヶ所とスプロケットに一ヶ所の合計三ヶ所である。
フロントとは違い、動力と荷重が掛かっているので、ベアリングもフロントより一回り以上大きい。
先週フロントホイールベアリングを打ち換えて、作業の要領はわかっているので、今回は少しだけ余裕がある。(^^;

思い起こせば..2年前の3月21日に車庫から引き出されて、不機嫌に目覚めたわが愛車ですが、
2年前は、ホイールベアリングの事など念頭にも無かったのですが、少しづつ手を掛けてここまでやって来ました。
 

今回の作業では、リテーナーを回すのに
ポンチとピンレンチを使いましたが、
これではリテーナーが傷付きます。
専用工具は底払いなので手に入りません。
仕方なく、アジャスタブル・ピンレンチで
回す事にしたのですが、レンチのピンサイズが
リテーナーのホールサイズより少しだけ
小さいので、きつくカシメてあるリテーナーを
回すには役不足でした。

そこで..リテーナーのホールを先の太い
ポンチで叩いて緩めてからピンレンチを
使って回しました。
この方法でも、十分ですが次にリテーナーを
外したらリテーナーは新品に交換する方が
無難でしょうね。

リアホイールを外して作業準備。
こちらもフロント同様38700キロも走ってくれた。
 
ベアリングを抜く前に、リテーナーを外す。
専用工具が必要なのだが..底払いなので、
ポンチなので、リテーナーを少し叩いて緩めて、
ピンレンチで回して抜取る。
 
リテーナーを抜取るとベアリングとご対面!
リアは標準でNTNのLUタイプであった。
まず、R側から抜取る。
今回も当然プーラーを使う。
 
次にL側を抜取る。 徐々に引き抜かれていく。
しかし..ここまでで、プーラーの長さの限界。
仕方ないので、適当な金具を見つけて馬に
してベアリングを抜取る。
ベアリングが外れたので内部をチェック!
古い車体ですが、屋内保管なのできれいです。
 
こちらはL側から。
プーラーを使っているので傷もありません。
次にスプロケット部の一番の大きなベアリングを
抜きます。これもNTN製です。
内側から見るとこんな感じです。
ちゃんとグリスアップしてるのでまだ使えそう。
 
全てのベアリングが抜かれました。
38700キロ..無故障でご苦労様でした。
さて..いよいよベアリングを打込みます。
まず、単純に打込むだけのスプロケットから。
このベアリングは一番大きいです。
まず、外形より大きなソケットで打込んで、
さらに外寸に合うソケットに交換して打ちます。
きれいに入りました。
ここは完全に打込みなので楽です。
裏側から打込み状態をチェックします。
 
さて..次はホイールハブのR側です。
ここも完全打込みなので、合うソケットで
止まるまで打込みます。
 
次にL側を打込む前にディスタンスカラーを
忘れずに入れます。 カラーが錆びている方は
交換するか、研磨してきれいにします。
 
いよいよL側です。作業方法と注意点は
フロントと同じです。 私は調子よく打込んで
しまって、もう一叩きで打ちすぎるところでした。
今回はハブのOリングも交換しておきます。
こういう細かい部品の交換は大切です。
さて、外しておいたリテーナーにシールを
取付けてネジ山をきれいに清掃してから、
ピンレンチで締め付けます。
 
スプロケット側も同様です。
ピンレンチで締めて、最後にポンチで叩き締め。
外周をポンチでカシメます。
後輪を組付けて、仮に回転させて異常が
無ければ、チェーンを引いて戻して完成!
完成したR側です。 こちらはL側です。
 で..各部組付けをチェックして近くを試乗です。(^^

 リアのベアリングは、フロントほどの変化は無いです。
 でも、小さなギャップを超えたりするときなどに
 後輪が滑らかに動いているのがわかる程度です。
 しかし、前輪だけ交換したときよりも、全体の挙動が
 スムーズで、ス〜ッと前に出る感じです。
 ちょうど..チェーン交換した感じと良く似てます。

 今回の整備では、前後輪ともに交換したので、
 トータル的に、軽い走行感が得られました。
 何よりも..38700キロを走ったベアリングが新品になって、
 不安がなくなったのが大きいですね。

 多分..もう一度交換する事は無いでしょうが、
 工具を買って、部品をそろえても20000円少々で済むし、
 何よりも、技術が身に付いたのがうれしいですね。(^^
 

   

2005年03月20日

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