愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 32

【工具を購入】

今年は2月末から3月初旬にかけて、ずいぶんと寒い日が続いた。
特に週末になると天気が崩れて、バイクに乗る機会も少なくなってしまった。
そんな中..シリンダーヘッドカバーの取り付けが無事に終了し、次の整備の準備を始めたのである。

次の整備は、約40000キロを走行したホイールベアリングの交換である。
それにしても..ずいぶんと長持ちする物で、まだしばらくは大丈夫のような気がするが、壊れる前に交換する事にする。
約二年前にタイヤを交換した際に、前輪のバランスが取りにくくなっていたので気になっていた。
んで..ショップに頼むか、自前で交換するか考えていたのだが..
ショップに頼んでも、前後でベアリング代とシールなどの交換を入れて20000円は取られる。
20000円掛かるなら、自分で専用の工具を買って整備できる事ができる。
自分で整備すれば、手元に工具が残り、自分には技術と知識と経験を残す事が出来る。
そんな訳で、交換方法をWEBで調べて、必要な工具をネット通販で購入する事にした、

まず..ベアリングを抜くための「ベアリングプーラー」が必要である。
フック型の安物もあるのだが、調べてみると華奢なようで役に立たないようである。
せっかく買うのだから、しっかりした物を手元に残す事にした。(10000円)

次に..ベアリングを打ち込む為の「ベアリングインストーラー(ドライバー)」が必要である。
これも、同じ通販ショップで3000円で購入した。
代用にソケットや水道管材などで打ち込む事が出来るらしいが、失敗したくないのでインストーラーを購入した。

そして..肝心のベアリングは、やはりネット通販で「NTN製 スペシャルベアリング」を購入した。
このベアリングは、純正と違いダブルサイドシールドでハウジングの両側がシールドされている。
さらに、ショップの方でグリスを二輪車に最適なグリスに入れ替えて、メーカーに発注した物である。
元々、この手のラジアルボールベアリングは、全て規格品なのでロット単位で、このような発注が出来るらしい。

最後に..純正部品のベアリングシールであるが、これは地元のレッドバロンに発注した。
5種類のシールを使うのだが、どうやらエフのシールは一部が欠品間近な物もあるよなので、後日追加発注した。
こうして、ベアリングを組み替えるための全てのパーツと工具が揃ったのである。
あとは、暖かくなるのを待って、のんびりと作業するだけである。
最近はエフの整備も、焦らずのんびりと楽しむようにしている。

これらの工具とパーツを買って、費用は20000円少々である。
私自身..ホイールベアリングの交換というのはやった事が無いので、少々不安はあるのだが、
WEBで調べると、一番手を焼いているのがベアリングの引き抜きのようである。
そんなわけで、ともかくベアリングプーラーが決め手になるのはわかって来た。
安物のフック式のプーラーでは、強度不足でフックが曲がってしまったりするようなので、ここに金を掛けた。
ベアリングさえ上手に抜けば、後は慎重に外周レースを静かに打ち込む事に専念すれば完成するとの事である。
現実にはやってみなければ分からない事が多いが、この手の力技の作業というのは道具で決まる部分がある。
打ち込むには、ベアリングを抜かなくてはならず、上手に抜ければ入れるのも上手に入ると思う。
引き抜きで手間取れば、焦りが出てしまい後の作業は上手く進まない。
私自身、慣れない作業を代用工具で行って失敗した経験が多少あるので、専用工具の大切さは身にしみている。

WEBを見てみると..反対側からマイナスドライバーで叩き出すなどと、乱暴な事をやっているようであるが、
現実には、これはかなり不安がある作業方法だと思うし、インストーラーの代わりにソケットを使うのも
ベアリングシールを叩いてダメにする確率が高く、高価なベアリングを打ち込むには不適当だと思う。
抜くのは慣れていれば、叩き出せるだろうしプーラーの値段も高いのだが、インストーラーは3000円程度であるので
インストーラーは安物でも良いから買ったほうが安全だと思うのである。
ベアリングを打ち込む為に、ケチって代用工具で叩いてダメにしたら作業自体が無駄になるし気分的に不愉快である。

2005年03月06日

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