愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 31

 

【シム調整(組立)】

分解調整を行った翌日にレッドバロンで交換部品を注文し、週半ばに受取ったが週末は雨が降ってしまい、
組立は出来なかった。 更に翌週土曜日(昨日)は珍しく雪が降ってしまい断念した。
そして、ようやく天気が回復したのでヘッドカバーを取付ける事が出来た。
約二週間もヘッドを開けた状態で、車庫の中で眠ったいたのである。
この間、何をやっていたのかというと..寝ていた。 わけではない。(^^;
青棒を買ってきて、ヘッドをきれいにバフ掛けしたり、外してあるタンクやシートを丹念に磨いていた。

エフのヘッドカバーを装着するのには、少々要領がいる。
というのは、マニュアルの指定では、ヘッドカバー側にパッキンを入れて、ヘッドに載せるとなっているが、これは不可能。
シリンダーヘッド側にパッキンを置いてヘッドカバーを被せなければ絶対にうまく入らないのである。
しかし、それでもパッキンが固定できない上に、大きなパッキンなのでズレまくるのである。
では..どうするかというと、要所要所に液体シールを塗って、ヘッドパッキンを固定してヘッドカバーを載せるのである。
それでも神経を集中させてピンセットなどで引っ張ったり押したりしながら位置を決めるのである。
位置が決まったら、一度全体をゆっくりと押し付けてアタリを確認して、ヘッドボルトを挿していく。
ヘッドパッキンを交換するときにスピードメーター取り出し口のOリングも必ず交換するようにする。
それと、カムシャフトキャップの脇の部分には、液体シールを必ず塗布する事である。

ヘッドカバーは必ず対角締めを行うようにして締めこむ。
締まってきたら、トルクレンチを用いて0.8キロ〜1.2キロで締めこんで完了である。
後はパッキンのはみ出しや変形などが無い事を確認して、はみ出した液体シールを丁寧に拭き取る。
 


二週間も寝かせていたので、キャブレター内のガソリンは完全に気化してしまっていた。
ガソリンタンクを載せて、セルを回す事数秒..ボボボッ..ボン!..ボボッ、ボワ〜ッ! やっときました。(-o-;
それでも、少しの間はチョーク全開でアクセルで調整してあげないと不機嫌。
30秒も経つと安定して回り始めました。(普段は簡単に掛かるのですけどね〜。)
排気煙は、始動直後は青い煙を吐きましたが、白い煙は出ませんのでバルブ回りは問題ないでしょう。

暖気が進んでくると、左右のマフラーからたくさん水蒸気を吐き出し始めました。(^_^
エンジンが十分に暖まるのを待って、カムチェーンテンションを調整します。
マニュアルにしたがって、前と後をアイドリング状態で緩めて..締めこむだけです。
ついでに、前回プラグ状態を確認したときに、焼け気味だったのでパイロットスクリューを少し開ける事にしました。
キャブが取り付いた状態なので、パイロットスクリューレンチ(ホンダ純正)を用いて1/8ほど開けました。
少しエンジン音が重い感じになりましたが、アイドリングが少し上昇したので下げておきます。
エンジンのレスポンスもいい感じになって、回転の下がり具合も悪くありません。
しばらくは、この状態で様子を見る事にします。

ついでにリアサスペンションのグリスニップルから、グリスを注入してあげます。
車庫保管で乗っていなかったとはいえ、前回注入したのは10年以上前なので劣化しているでしょう。
グリスニップルからモリブデン配合グリスを押し込むと..ニュルニュルとシール辺りから古いグリスが出てきました。
車庫ない保管だったので、グリスは切れていないようで、汚いですがまだ大丈夫なようでした。(^^
 


んな訳で..少し乗って様子を見てみる事にしました。(雪が残っているので幹線だけ)
エンジンのタペット音は、相変わらずでカシャカシャと替わりませんが、これはシムを1枚しか交換してないから
同然でしょう、でも..ヘッド内部の状態がわかったので、あまり気にならなくなりました。
10キロほど走行してエンジンが暖まる頃には、エンジン音も静かになってきます。
走行感で変わったのは、キャブの調整を変えたので下の感じが少し変わって扱いやすくなってます。
混合気が濃くなったので、アイドリングが安定した為か発進は以前よりも楽になった感じがします。

1号線から、西湘バイパスで少しづつ回転を上げていきますが、不安は無く加速時にはエフ独特の
「コォォォ〜ッ」という「カムシャフトで乗る」感じが伝わってきます。
走行感は、整備以前と大差は無く、問題も無かったので帰宅してから、エンジン回りのチェックをします。
ヘッド回りからオイルが漏れていないか入念にチェックしましたが、問題無しできれいに収まってます。

今回の整備は、シム調整を行ってエンジンのカシャカシャ音を下げるつもりでしたが、シムには問題なく、
目視でもカムチェーンなどにも問題は見あたらなった..ヘッドパッキンからのオイル滲みは当然解消されたが、
総じて大きな変化は無く、シリンダーヘッド回りの状態を確認できたので、安心したのが一番の収穫であった。

2005年02月27日

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