愛車CB750Fボルドール2再起記録  vol 2

前回、エンジンの始動が無事に終わって一安心したが、すこし欲が出てきて心配事が芽生えてきた。
それは4番気筒からのオイル滲みで、過去に何度もマフラーを外した事があるので、フランジボルト周りが不安になった。
この愛車のエンジンは、過去にCB900のオイルクーラーを取り付けていた事があるので、当時うるさかった車検の度にオイルクーラーを付けたり外したりして、何度目かの時にフランジボルトを捻じ切ってしまい大慌てした事がある。
このときは大騒ぎで、エンジン際でボルトが折れてしまったので、残ったボルトを取り外すのに、かなりボルト穴周辺を痛めつけた記憶がある。まぁこの件は、後にホンダサービスでヘリサート処理をしてもらい落着していたのだが、
オイルが滲んできたので、この部分の一件が脳裏を過ぎったのである。
しかし、なにしろ..このボルト破損の件は10年以上前なので、当時の破損位置が3番の外側だったが、
もしかしたら、4番の内側(オイルが滲む部分)にクラックなどの影響が出たのかと思ったのである。
もし..その4番内側のフランジボルトからのオイル滲みなら始末が悪い。(特にクラックだったら致命的)
修復するにはシリンダーヘッドを交換しなくてはならなくなってしまう..う〜ん、かなり頭痛!
寝ても覚めても、シリンダーヘッドの事が気になる。
そこで、オークションを眺めていると..な、なんと、シリンダーヘッド単品の出品があった。しかも安い!
これは買うしかない!もし他の部分からのオイル滲みでも、シリンダーヘッドの予備は今の自分には心強い。
と..いうわけで入札。そして運良く3000円で落札した。(こんなもの買うやつ居ない)
でも..新品で購入したら5万円以上は楽にする、おそらく8万円とかの価格であろう。
しかも、このヘッドにはカムシャフトまで付属しているらしいのである。
この中古ヘッドを購入した事で、すこし落着いたのである。
週末、KERKERの集合マフラーからノーマルマフラーに戻す事にした。
マフラーを外せば、オイルが滲んでいる部分が判明するし、
やはり自分にはノーマルが一番である。
そして、恐る恐るマフラーを取り外すと..
なんとフランジボルトは全くの無傷でガッチリしている。
もちろんフランジボルト付近からのオイル滲みは皆無である。

では..どこから? 
よく観察してみると、フランジガスケットが変形しているではないか!
マフラーを外してみると見事にひしゃげたフランジボルトが、
そこに取り付いていた。 更に周辺を観察すると、シリンダーとヘッドからは
オイルの滲みが無い。 つまり、エンジンの内部からで、更によく見ると
4番気筒のエキゾーストマニホールドはスラッジの蓄積が他より多い。
どうやら、バルブステムシールのようである。それも極微小な滲みで、
昨日今日に始まったものではないようである。

ひしゃげてはみ出したガスケット

 そうなれば..話は違う。気分的にはぐっと楽になった。
 何でかと言うと、RC01Eのバルブステムシールからのオイル滲みは
 結構あるようで、極端に悪化した事は聞かないからである。
 それに、修理に出すにしてもシリンダーヘッドを交換する必用が
 なくなったからである。
 そんなわけで..急いで修理する必要もなくなったのである。
 この部分は、必要に応じて修理を行う事にして、ノーマルマフラーを
 取り付けることにした。

 私は自分なりに、愛車Fのストックパーツを結構持っている。
 その中から、マフラーフランジガスケットを4枚使用して、ノーマルマフラーを
 取付けしなおした。 さすがにノーマルマフラーは重かったが、
 一人でなんとか組立てられた。(力の無さに歳を感じる..)

 余談だが..
 愛車Fは、私が新品購入してから22年を経過していると言う事は、
 私も22年歳が増えたのである。
 一緒に年齢を重ねてきたのだから、私自身が弱ったという事は
 Fも弱ったという事である。(T_T)
 製造終了後に購入した方と違うのは、わが愛車は私だけを見て、
 一緒に暮らしたと言う事である。
 そう思うと感無量な部分もあり、なんとか維持しなくてはならないと、
 改めて思うのである。

ノーマルマフラーに戻ったF

なんだかんだ言っても..
ノーマルに勝る物なし!
一番気楽で、誰もが納得。

さて..オイル滲みの原因が判明し、気分的に楽になったので、今日もエンジンを掛ける事にする。
自作のガソリン補給タンクからガソリンを送り込み、セルモーターを回そうとすると、キャブからガソリン漏れ..!
とりあえず、ひどくないので空き缶でガソリンを受けながら、始動する事にするが..バッテリーコードが細くて回らない。
前回の始動も、これで苦労したのだが、今回もセルモーターを回すのには苦労した。
何度かトライしたが、嫌気がさしてバッテリーコードを太い物に交換したら、気前良くセルモーターが回った。(^^;
しかし、エンジンもカブってしまったようで、すぐに始動しない..
「キュン、キュン、キュン..バシュ〜!キュンキュン..ボッシュ〜ン、キュン..ボッ、ボボボ..ブォ〜〜!」
う〜〜っ、始動しました。しかし..なんか安定しません。なんで〜?前回は安定してたのに..
気になってエキパイを触ってみると、2番のエキパイが冷たい..どうやら爆発してません。
まともにカブってしまったようなので、すこし吹かしてあげたら、おおっ!爆発し始めました。う〜ん、調子良いです。

気になる4番気筒のオイル滲みを確認すると..大丈夫なようです。
今度はしっかりとマフラーガスケットも入っており、滲んできません。
まぁ、実際には微量づつマフラー内に漏れているのかもしれませんが、外には出てきませんので一安心。
本日は、もう日が暮れてきましたので、ここまでにしましょう。
今回のエンジンの状態に気をよくした私は、新品のバッテリーをネットで安く購入しました。
オークションを使うと、新品バッテリーも格安で購入できますのでお得です。(性能は落ちると思うけど)
キャブレターのガソリン漏れは、それほど多いな問題でなく、徐々に改善されていく気配があるので、しばらく様子を
見る事にして、残された最大の課題は、前後のブレーキをオーバーホールする事とガソリンタンクの復帰作業です。
次週は、いよいよブレーキの分解をやるつもりです。

2003年03月30日

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