愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 196

【マフラー修理(2)】 溶接から戻る

これが溶接だ! ご近所製作所の丁寧な仕事ぶりには感心した。
 

 困った・・溶接してくれる所が無い。(泣)
ネットで探して最初に出てくる溶接屋などはメールしても返事すらない・・こんなものか。
モノがモノだけにしっかりとオーナーの気持ちを汲み取ってくれる溶接屋に頼みたい。
ネットで探したけど改造マフラーやワンオフ作成がほとんどで頼みづらい。

 ともかく直さなくては、マフラーを開けておくわけにもいかないし、気持ちが萎えてしまう。
そこで、ダメ元でご近所の鉄工所(以前Vol93でスイングアームにナットを溶接してくれた所)に相談することにした。
ここの店主は少し無理な頼みでも聞いてくれそうな感じがするので・・。

 マフラーを軽トラに積んで溶接をお願いに行くと話を聞いてくれた。
「少し掛かるけど・・」と言われたが、やってくれそうなのでお願いすることにした。
ネットに出ている横浜や川崎の溶接屋に持ち込めば足代や手間代は相当掛かるので、その分支払っても問題ない。
特に急がないので「空いた時間でやってください」とマフラーを置いてきた。

 一週間ほどして「一度打ち合わせに来てほしい」と連絡があったので工場に行ってみる。
すると、溶接する板の型を起こすので確認してほしいと言われた。
「?・・適当な鉄板を仮止めして溶接するのにわざわざ打ち合わせるの?」と少し疑問があったが・・
しかし、オレは工場に行って知った。
「しっかり型を起こして厚みのある鉄板を曲げてから溶接するする気だ。」・・と。
 そして、さらに10日後、マフラー修理完了の連絡が来たので、工場を伺ってみると、
そこにはきちっと厚みのある鉄板がティグ溶接できれいに溶接されたマフラーが置いてあった。

 
右マフラーの仕上がり。 カーブに合わせてある。

 画像からはわかりにくいかもしれないが、1.2ミリの鋼板をマフラーのカーブ形状に合わせて曲げて溶接してある。
きれいなティグ溶接が均等に細かく波打っている、これを見たとき「スゴイ、キレイだ。」と驚いた。
これは修理してある部分が誇らしいほどの出来じゃないか、すごく丁寧だ、水抜き穴も注文通りに開いている。
勝手な想像だが、ネットの溶接屋さんたちでは、ここまで丁寧にやってくれたか疑問だ。

   
テールエンド部は大小二ヶ所。 こちらの出来も素晴らしい。
   

 左側のテールエンド部は大小二ヶ所の溶接があるので少し苦労したと思うが素晴らしくいい出来だ。
これほどきれいに修理してあると、修理してあることがオーナーとして誇れるほどである。
適当にヤッツケ修理だと装着して恥ずかしいけど、この修理マフラーからは「大切さ」が伝わるだろう。

 十分に納得いく仕上がり・・さて「おいくらですか?」 、でも大サービス価格、十分に納得いく価格です。
少し、このマフラーを付けるバイク(ボルさん)の話をしてからマフラーを引き取って帰宅した。
ご近所製作所よ、頼んで大正解だった。 正直、ここまで丁寧に修理してくれるとは思わなかったよ。

   
耐熱塗料の刷毛塗り。 左側も耐熱を塗る。

 数日後・・マフラーが錆びる前に耐熱処理を行うことにした。
塗料は「オキツモ」で、スプレーではなくしっかりと刷毛で重ね塗りをする。
これで元々付いていたマフラーが使用可能な状態になった、これを付けるときはオレが走れなくなるときかもしれない。
だけど、それでいいと思う。 オレはボルさんと過ごした時間の大半をこのマフラーで走ってきたのだ。

 この記事を読んでわかったと思うけど、マフラーは最も過酷な環境にある部品である。
社外マフラーに逃げるのもいいけど、結局、最後は一番馴染むスタイルの車体にしておきたい。
そう思ったとき、純正マフラーに勝るものはないと思っている。

 
最後に、マフラーを開腹したときに出てきた錆を見せておく。
 
2021年11月20日
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