愛車CB750Fボルドール2の再起記録 vol 187
【始動不良の原因】
車検を終えたあたりからだろうか・・セルモーターの回りが悪くなってきた。
出先で始動不能に陥って、かろうじて始動した事が何度かあった。
バッテリーは５年物だけど、あまり乗る機会が無いので通常は外して屋内で管理してある。
少し前も充電管理されたバッテリーを積んで久しぶりに走って、帰路に立ち寄ったガソリンスタンドで立ち往生した。
運よく、その時も数回セルを押すと始動できたので戻れたが、本当に始動できなかったら押し掛けしかない。
しかし、バッテリー電圧は１２．５V程度を指しているしジェネレーターの充電電圧も１４．４Ｖなので充分だ。
バッテリー自体はトリクル充電されているので問題は無いと思う・・すると、もしかしてセルモーターか？
たしか、暖機されるとセルモーターが回らなくなる症状が出る場合があるとか記事を読んだことがある。
帰宅して補助バッテリーをケーブルで接続してエンジンを始動してみると・・何とかセルモーターが回った。
しかし、補助バッテリーを外すと「カチカチ・・」と弱々しくリレーが鳴るだけでセルモーターは回る気配は無し。
でも電圧計の電圧は１２Ｖ以上を示している。（セルボタンを押すと急激に下がる。）
セルモーターが不良になったのだと厄介だなと少し憂鬱になる。
セルモーターの交換が必要になった時に為に予備のセルモーターとＯＨパーツは揃えてある。
しかし、できれば交換はしたくないので、もう一度バッテリーを充電してトライすることにした。
今度は念を入れて通常充電してから、トリクル充電で始動直前まで電圧を管理しておいた。
そしてバッテリーを接続してエンジンを始動してみることにした・・バッテリー電圧は１２．５Ｖ。
セルスターターボタンを押すと「カチカチ、カチカチ・・」とリレーが鳴るだけでセルは回らず。
終わった・・バッテリーか、セルモーターかいずれにしてもガッカリだ。
仕方なく補助バッテリーを繫げてみるスタートさせると「キュンキュンキュン、ボボッ、キュン、ボボボッ！」始動しました。
おっ、もしかしたらバッテリー交換で何とかなるかもしれないと少し希望が湧きました。
そこで買っておいたＡＣデルコの新品バッテリーに液を入れて、予備充電をしました。
バッテリー電圧は１２．７Ｖと電圧は似たようなもの、なんか嫌な予感がします。
ダメだったらセルモーターを整備して載せ替えよう・・めんどくさいなぁ、と思いながらバッテリーを載せます。
さて、本当に頼むよ、ＡＣデルコ！ と祈る気持ちでセルボタンを力いっぱい押すと・・
「キュン、ボッ！ バオ〜ッ」と、状況を把握する間もなく、一発で始動しました。（オイオイ）
オレは「えっ？」って信じられずにエンジンを止めてもう一度・・
「キュ、バオ〜ッ！」と、瞬間的に一発始動です。
それでも、なんか信用できないのでキルスイッチをオフにしてセルスタートします・・
「キュンキュンキュンキュンキュン！」・・すごい勢いでセルモーターが回転します。
も、もしかして、単なるバッテリー劣化？
電圧ではなく電流が不足してるの？ 蓄電容量が無いって事？ ・・う〜〜〜ん。
これはどういうことかというと・・
電池に例えると、同じ電圧でも、単一電池と単三電池の容量差があるのと同じように古いバッテリーでは
蓄電できる容量が無く、電圧は上げられるけど負荷が掛かるとセルモーターを回しきれないという事だ。
そうか・・それで、セルボタンを押すと急激に電圧降下が起きたのか・・納得したよ。
これでもオレは家電のエンジニア資格を持っているのだから、もう少し早く気が付けよって感じですな。
しかし、まだセルモーターの疑いが晴れたわけではない、走ってエンジンを暖めてから再トライだ。
というわけで、ボルさんを充分に走らせてからエンジン停止、セルスタート・・「キュン、ボ〜ッ！」と一発始動。
そうか、原因はバッテリーの寿命か、５年だもんな無理はないというわけで問題は解決しました。
正直、ホッとしました。
セルモーターの分解整備は面倒なのでやりたくなかったし、セルモーターが故障というのも気が重いです。
今回新しバッテリーを繫げて、その力強い回転に驚きましたね。
ほとんど間髪無くエンジンが始動したって感じでした。
おかげでセルモータの整備は気が向いて暇なときにやれば良い事になったので機会を見つけて行う予定。
今回学んだ事は・・バッテリーは早めに交換、予備は必ず準備必要という事で、また買っておきます。
で・・一つ疑問が残ったのは、車用の補助バッテリー（軽トラ用１９Ａ）を接続して、なぜ始動し辛かったか？という事。
これは後日、充電不足という事が分かりました（充電してから時間が経過していた）ので、７Ａ充電器で再充電しました。
車のバッテリーなら・・という過信が重なってしまってんですね。