愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 186

TLさんの再起記録(7)
 今年の夏は復帰したTLさんに乗って近くの山に何度か出かけた。
元々へたくそなので派手なアクションとかは無く、林道をノコノコと走って時々索道に入って少し楽しむ。
一番の難関だった前後のサスペンションは問題なく稼働して走破力もオレには十分である。
久しぶりに索道や獣道で腰を浮かせて難路をゆっくり走破するのは楽しい。

山間の廃校となった分校に行ってみた。
 

 オレの住む神奈川県西部は箱根や丹沢が近くにあってそれなりに楽しめる。
トレール車はある程度速度が乗らないと楽しめないけど、トライアル車は歩くような速度で林道を進む。
深い轍や倒木や不整地などはものともしない、二速で開ければそれなりの速度で走り1速なら歩くよりも遅い。
エンジンは粘り強く125ccでも結構な走破力を発揮し、よほど足つき走行程度では停止する事はない。
不整地走行で心配していたリアショックは十分に活躍している、むしろ柔らかめのオイルに助けられて
素早く沈んで足腰への負担は少ない、それでも底付きすることは全くないから不思議である。
一般路と林道だけならオイルは15番が良いと思うけど、索道や不整地は10番のほうが適するかもしれない。
ショックのオイル選定については、もう少し走り込んでみる事にする・・オイルシールには全く不安はない。

 
 
堰堤脇の作業道を進んでいく・・ 獣道を探索する(スゴイ悪路)

 こんな具合に楽しんでいたのだが・・アイドリングがいまいち不安定なのが問題だった。
前回の整備でエアクリーナーを取付てアイドリングが利くようになったのだが、ストールしてしまう現象が発生。
そこでキャブレター周りを徹底的に再整備することにした。

 まずはエアクリーナーとのコネクションチューブを新品に交換する事にして探したが・・純正が底払い。
そこに、運よくヤフオクでTL系を扱っている方が代替品を売り出していたので早速ゲット!(本当に助かる)
この方からはスピードメーターギアやワイヤーセットやキャリアなど譲っていただき、とても多く世話になった。
これからも頼る事がなん度もあるだろう・・本当に感謝している。

   
コネクションチューブを交換。 フロート高さを再確認。
   

 キャブレターを分解してジェットを再確認したところ・・自分の見落としに気が付いた。
なんと! スロージェット(PJ)が詰まっていたのだ。 しかもジェットメンテ用の針でも貫通できない(錆つまり)
これではアイドリングが利くわけがない、かろうじてアイドリングしていたのはメインジェットからであった。
ジェットについては純正部品が有ったので注文して、待つ事一週間・・到着した。
暇を見つけて(自営なので暇をすぐ作れる)キャブレターを組み立てて車体に取り付ける。
ガソリン漏れも無くフロート調整は問題なし、パッキン類もOKだ。

   
スロージェット交換。 キャブレター組立完了。
   

 今度こそ安定すると思いエンジンを始動するのだが・・鍵がない! あれ、鍵がないよ、なんで?

家の外内を散々探すけど見つからず途方に暮れてしまった。
幸運にも紛失した鍵にはTLさんとモンゲルさんの鍵が付いているだけで家の鍵や車の鍵、ボルさんの鍵は別である。
最後に使ったのはモンゲルさんを乗った時なので、他に持ち出すことはないと思って更に探すけどない・・涙。
探す当ても無くなり仕方なく「鍵再生」を呼ぶことにした。

鍵屋は2時間程度で到着して鍵の再生料金は¥15000もしたのだが、鍵は無ければ動かないので仕方ない。
キーシリンダ―を交換すればいいのだが、それでも結構かかるだろうからと思い決心して作ってもらった。
それでも、大幅に値引きしてくれたので¥15000で済んだのである。(ありがとう)

 そもそも・・TLさんを譲り受けたときに鍵は二本付いていたのだ。
二本付いていたので、もう一本は当然に「スペアキー」と思うだろうが、これがヘルメットホルダー専用だった。
鍵を無くした際に差し込んで初めて分かったというバカさ加減・・先入観というは怖いと感じた。

再生された鍵でTLさんのエンジンを始動してみる。
思った通りアイドリングの落ち着きは良く、エンジンが停止するような不安定感は無くなった。
この日は鍵探しで疲れてしまったのでキャブレターの調整だけをして走行は後日に回した。・・疲れた。

   
キャブレター取付け。 左からヘルメットホルダー鍵・メイン鍵・再生鍵
   

 二日後・・ひょんな所からTLさんの鍵が見つかった。(なんでここに?・・という場所にあった)
モンゲルさんの鍵も付いていたので、スペアキーを作らずに済んだが、TLさんの再生鍵¥15000は無駄だった。
しかし、そんな事は後の祭りで悔いても仕方ない、自分の管理が悪かったのだ、諦めよう・・やはり涙。

   
箱根宮城野にて一休み。
 

 数日後・・仕事の調査も兼ねて箱根方面に出かけてみることにした。
エンジンの始動性もアイドリングの安定性も問題ない、アイドリングからのツキも良い。
走っていて信号で止まるが、エンジンを空ぶかしする必要もないほど安定しているのには助かる。
4時間程で80キロ程度走り回って、エンジンがアイドリングで止まるったのは1度だけ・・不整地で遊んでいた時だ。
それ以外は問題は起きていないのでスロージェット交換は大正解と言えるだろう。
これほど走り回る事が出来るまでに二ヶ月掛かってしまったが、これでどこにでも出かける事が出来る。
TLさんの主な整備はこれで完了と言っていいだろう、あとの細かい交換などは都度行っていく事にする。

 PS:キックペダルについて
 過去に乗っていたTLR200もキックペダルが折れやすかったが、このTL125もキックペダルは鬼門のようだ。
 そこで、キックペダルのストッパーを外すことにした。 かなりキックし難いのだろうと思っていたのだが、
 以外にも慣れると全く支障がない事がわかった、今は全然始動時に気になる事も無くキックできる。
 WEB情報では「ブレーキペダルが曲がる」と書いてあったが・・そんな感じはしない。
 曲がってしまう人は、キックペダルを真下に深く踏み下ろす人なのだと思う、そんなに踏まなくても掛かる。

 
2019年09月04日
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