愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 185

【TLさんの再起記録(6)】
 オンボロのTLさんにも行動復帰する日がやってきました。
今回はリアショックを復元して大まかな整備を完了させる。

しっかり走れるようになったTLさん・・やっとデビューです。(サイドカバーは外してある)
 

 さて・・最も難関だったリアショック、数日間、自室にてオイル漏れを確認されて問題なしとなったので復元する。
と言っても、外した順番の逆に戻すだけで、大した苦労も無く組み上がった。
スプリングを圧縮する方法は個人個人あるけど、オレの場合はターンバックルを使って圧縮している。
別に専用工具だろうが、タイラップだろうが、荷造り紐だろうが、腕力だろうがなんでもOKである。

 
 
これからスプリングを戻す。 あっ、という間に戻しました。

 このリアショック、かなり柔らかいです。(スプリング自体が相当柔らかい)
オリジナルは「ガスショック」なので、沈み込む瞬間に踏ん張りがあるのだが、修理ショックはガスが入ってないので
初期の衝撃から簡単に沈んでいく・・この時「こりゃ、フワフワかな〜・・」と、内心不安がよぎる。
ともかく、ショック替わりになっていた「添え木」をショックに交換してみる。

   
ショックの換わりに「添え木」を入れてあった。 ショックに交換されました。
   

 車体の高さは全く変化はない、自重で下がるようなこともない。(この時点で気が付くべきだった・・※)
この時点で車体後方を押し下げるとフワフワと弾力的に下がり柔らかい感じがしたのでレートを硬め4段に入れる。
それでも、かなり柔らかく不安は一層増してきた・・15番のオイルを使った方が良かったかも。

   
左側はこんな感じ。 車高の自重下がりは全くありません。
   
不安はあるけど、ここまで来ました。 スキッドプレートも取り付けます。
   

 なぜかスキッドプレートは外されて付いていなかったのでヤフオクで中古を購入して取り付けました。
それにしても、なぜかアイドリングが定まりません、これには頭を悩ませましたが解決しました。(笑)
なんと、エアクリーナーは付いていたのですがフィルタースポンジが外されていて吸気過多の状態でした。
実はエアクリーナーボックスは加工されていたので、ヤフオクで中古を購入してポン付けしてました。
内側から見てクリーナーが付いていると思っていたのですが・・スポンジが無かったのにはうかつだった。
純正のクリーナースポンジを巻いたら瞬殺で安定しました。(笑)
他にも点火プラグの高官とカムチェンテンショナーの調整を済ませて・・いよいよ公道に堂々デビューです。

   
   
悩んだアイドリング不安定の原因。 点火プラグを新品に交換。
   
カムチェーンテンショナーも調整 自家修理のリアサスはいかに!
 

 さて・・整備期間は約一か月、部品代で6万円程度掛かっており他にSMやPLを入れると8万円程度掛かった。
6.5万円で購入したTLさんに8万円かけて自賠責入れて・・総額は16万程度になるだろう。

 走り出してみますが、もったいぶらず結果を言いますと、リアショックのダンピングは問題ありません。
私(体重75キロ)が階段状の段差から降りても底付きなど全く起きませんし上がる時も同様に底付しない。
スプリングレートは一段下げて中央の3番にしてあるけど、走っていて車体が揺れる事はない。
更にハードな走行をしたい場合は15番のオイルを使えばより強いダンピングが得られると思う。
気にしていたオイルにじみなども全く起きる気配はなく、オイル量も問題なく底付きも全く起きない。
(というわけで・・オイル量は125cc±5ccで決まりです。ただし自己責任です。)
それでも車高はスプリングで決まるので変化はないだろう、機会があったら試してみたいと思うけど・・これで問題なし。

 反省点としてはトライアル的動きがあまりない場合、フロントは5番でも良いかなと思っている。
山中の獣道の下り坂(すっげー悪路)を上り下りして来たけど、リアは底付きも追従性も問題はないけど、
フロントはノンエアにもかかわらず腕への跳ね返りがあって前腕がパンパンになる。(歳のせい)
低速でフロントを少し上げて縁石とかに乗り上げるときの反動がもう少し柔らかいと良いと感じる・・
もう少し乗らないと分からないけど、フロントは柔らかいほうが良い。(公道の走行ではこのくらいがベストだろう)

 半日程度、近くの里山の中で走らせてみて感じた事は・・昔のように扱えない。
元々あまり上手ではかなったけど、現在は目がビビッて体が動かないという不甲斐なさ。
数時間乗り回していたけどエンジンは安定しており、リアショックの状態も満足できる事が確認できた。

 車体はかなり錆が出ているけど・・気にしない事にした。(笑)
ロードスポーツは美しさが存在価値につながるので、ボルさんのように年中ピカピカでなくてはならない
でもモンゲルさんやTLさんの場合は楽しむことが存在価値だと思っているので外観にはこだわらない。

 オレも徐々に還暦に近づきつつある・・ボルさんは持てる限り持つ決心だが、乗れるバイクが無いのは寂しい。
そこで選んだのが「TL125」だったのである。(笑)
トレールでは背が高くて乗り降りがつらい、ロード125ccではボルさんと被ってしまうという理由だ。
近くの山の中を散策して悪路に強く整備性も良く汎用エンジンで耐久性が高い車体と言ったら「これ」だ。
それでも「リアショック問題」は盲点だったけど、自力克服でいたから・・この先当分乗れるだろう。
少しづつヤフオクを利用して消耗部品を集めて長く付き合っていきたいと思っている・・ボロだけど。

 
2019年07月28日
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