愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 182

【TLさんの再起記録(3)】
 今回は前後タイヤの交換とブレーキとチェーンの交換メンテナンスをする。
なにしろ、タイヤはかなりのひび割れ、ブレーキは前後とも止まらない、チェーンは油とサビの塊のようである。
ここまで整備してきて思ったのだが・・このTLさんは、何人もの短期間オーナーの間を渡り歩いてきたように思う。
エンジンが動くのでとりあえず動いていたのだが、どのオーナーも整備が得意ではなかったのだろう。
そう考えれば・・所々異なる微妙な手の入れ方も辻褄があってくるのだ。(笑)
まぁ、このTLさんは私のところでボルさんたちと暮らしていく事になるので、気長にしっかり整備していくつもりだ。

前後タイヤの交換も終わり、ゴールドの新品シールチェーンが取り付けられました。
 

 タイヤ交換の前にエンジンを始動しようと思いガソリンを送り込むと・・いきなりオーバーフローしてしまった。
ふと見ると、ドレンボルトが閉まってなかった・・(笑) ドレンを締めたら止まったのでフロートは良いようです。
気を取り直してキックを何度かするとエンジンが始動した、アイドリングが安定しないのはバッテリーが無いせいだろう。
ともあれ、エンジンが始動して快調に回るのでキャブレター関係の修理は完了となった。

 そこでタイヤ交換を始める、まずはフロントタイヤを交換するためタイヤを外してハブを分解すると
謝った整備丸出しのグリスがグリスが回ってしまったブレーキシューがそこにあった。(呆然)
更に、スピードメーターギアの羽が片方折れてグリスの中に落ちてしまっている・・ガッカリ。

 
エンジンを始動してみる。 フロントブレーキ洗浄・・これはいったい!
   
フロントタイヤを外す。 リムプロテクター交換。
   
フロントタイヤ交換完了。 これはひどい・・まともに手入れされてない。
   

 タイヤ交換作業を進める、ビートブレーカーでビートを落としてレバーで軽く抉ると簡単に外れます。
ボロボロになっていたリムプロテクターもコン秋交換ですが、タイヤチューブは再利用です。(セコイ)
新しいタイヤ(ダンロップ K950)をリムに組み込み、ビートを入れて馴染ませてからエアをコンプレッサーで入れる。
この辺は一気に作業をして一息つく、古いタイヤは縦横にひび割れていてひどい状態である。
と・・ここまで作業していたら梅雨空から小雨が落ちてきた・・予定より早い雨で、この日の作業は終了となった。
外に出ていたボルさんにシートを掛けて、工具をしまい片づけてボルさんを車庫にしまって、TLさんにシートを掛ける。
オレの作業場は露店なのでこういう時は効率よく動かないとダメ・・本降りになる前になんとか片付いた。
割れていたスピードメーターギアは京都方面のTL系販売者の方からオークション購入しておいた。

 

 二日後・・天気が回復したのでリアタイアの交換を行う事にする。
今年の梅雨はとても涼しくて過ごしやすい・・オレも歳を取って来て「夏苦手で冬快調」の体質になって来た。
リアタイヤもビートブレーカーでタイヤを落とすのだが、少し違うのは一か所ビートストッパーがあるので緩めておく。
さて、リアタイヤはさすがに外れにくい、少し苦戦するがなんとか外して新品タイヤを組み込むが・・ここも苦戦する。
外したタイヤは画像の通りサイドウォールに亀裂が生じている・・やはり放置車を適当に直しながら転売したのか・・。

ビートブレーカーで落とします。 リアは結構手強いです。
   

 サイドに亀裂が何か所もあります。

リアタイヤの組付け完了。
 

 タイヤ交換が終わったら、車体に組み込むのだが・・その前にブレーキを整備する。
ここでも素人整備感が丸出しで、ブレーキドラム内はグリス状の汚れが付着していたが前輪よりはマシである。
パーツクリーナーとブラシでそぎ落としてからブレーキシューを組み込む。
このTLさんの整備はともかくパーツクリーナーを使う、これまでに5本も消費した。
まぁ・・パーツクリーナーはケースで買ってあるのでケチな使い方はしない。

 
リアブレーキ洗浄。 新品のブレーキシューを取付け。
   
ドリブンギア側の清掃。 リアホイール組み立て。
   
チェーンクリップ取付け ゴールドチェーン・・良いですね。
 

 後輪を取り付けてから、今回購入した中国製の安物シールチェーンを取り付ける。
最近は中国製も少しづつ品質が上がって来て、以前のような「どうしようもない」物は少なくなってきたようだ。
チェーンを取り付ける前に少し弄り回したのだが、しっかりできており125CCなら十分だと思う。
というわけで、本日の整備はここまで、次回の整備は、整備の難所「リアサスペンションユニットの分解と再生」である。

 
2019年07月15日
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