愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 171

【左マフラーの交換】
 面倒くさいの為インチキ修理で誤魔化していたけど、4月に車検が来るので重い腰を上げた・・
それにしても、最近は座りっぱなしが多くなってしまい、腰が痛いのでバイクの整備は気が重い。
でも、このバイクは自分の持ち物の中で一番大切な物・・体力的に、あと何年乗れるかな。
それにしても・・最近、このバイクを修理するたびに「買ってよかった」と、しみじみ思う事がある。

 

交換した左マフラー、小さい凹みがあるがこれは我慢だな。

 昨年10月に発覚した左マフラー後部の穴あき、このままでは車検は通らないので交換する事にする。
スペアのマフラーは前回交換した右側のペアで状態はまだまだ使えそうな良品である。
小さな凹みが気になるけど、穴が開いてるよりはずっとましである。

 交換する前にマフラーをメンテナンスする事にして、錆を軽く落として耐熱シルバーを何度か吹いておく。
耐熱塗料が乾燥する間に車体側のマフラーを外すことにする。

 最初に2番と3番のエキパイのクランプナットを緩めてからスタッドの袋ナットを取り外しフランジを落とす。
次に1番と4番のエキパイのスの袋なナットを外しフランジを落としておきステップの固定ボルトを緩める。
マフラーは左右同時に繋がったまま落ちるので材木などで静かに受ける。
今回は腐葉土が二袋有ったので利用した。(笑)

 

 右側のマフラーは前回軽く耐熱を吹いて組付けたが、今回も少しメンテしておくことにした。
耐熱塗料が乾いたのを確認して、ブラケットやサイドプロテクターを取り付けておく。
一応、組付け前に左右の愛称を確認しておいたが問題はなかった・・当然か。

 

 CB750Fの外装関係の整備でオレが一番やり難いと思っているのは「マフラーの取り付け」だ。
FZやFAは問題ないだろうが、FBとFCは左右連結のマフラーの為、両方のマフラーを一緒に取り付ける必要がある。
こんな左右のマフラーを連結したところで大した効果はない処に整備性は最悪になってしまった。
ここだけは二人、できれば三人で整備しなくてはならない・・それほど整備性が悪い部分である。
まぁ、なんとかいつもの工夫で乗り切ったが、この整備性が悪処に持ってきてエキパイガスケットが落ちやすい。
これはどう乗り切るかというと、ガスケットにグリスを付けてエンジン側にグリスの付着力で貼っておくのだ。
グリスは走れば燃えてしまうので問題はなく、これでガスケットが変形して入る事は防げる。
これは長年にわたって単独整備をして来た経験から生まれた工夫である。

 

 ようやく左右のマフラーが仮固定されて一安心、次は2番のエキパイを入れるのだが・・奥に入らない。
原因を探ってみると、とうやら下側のマフラー連結部に入っているパッキンが奥に入り込んで変形しているようだ。
ここまでは作業のやり難さはあったが部品的な問題はなかった・・こういうトラブルは中古パーツには付き物だ。
先に外した穴開きマフラーからパッキンを抜いて、取り付けてあるマフラーのパッキンは抉って引き抜き交換する。
これで2番のエキパイはぴったりと取りついた。 次は鬼門の3番エキパイを慎重に入れるが・・難なく入った。

 

 さて、マフラーフランジが取り付けられれば次は気が重いフランジナットの締め込みである。
私は”スタッドをへし折った”という「スタッドボルト事件」があるので非常に慎重です。(30年も前ですけど・・)
まずはトルクドライバーで50s/cm(500g/m)で締めこんで、プリセットトルクレンチで同じ数値で締めこむ。
つまり違う種類の工具で二重にトルクをチェックしているのだ。
このフランジナットは必ず冷間時に締め込み、暖機された状態で締めてはいけない。
暖機によって金属が膨張しやすくなっているので必要以上に絞めこまれてしまい冷えるとさらに締まります。
これはマフラースタッドボルトにかなりのダメージを与えるので要注意です。

 締付けトルクだが・・私の場合は50Kg/cmで一度締めておき、しばらく乗ってから60kg/cmまで絞めている。
一度では締めずにスタッドボルトの状態を確認しながら増し締めしてます。
ちなみに「たった60kg/cm? 6mmなので100kg/cm(1kg/m)くらいで締めなと緩む」と思うでしょ。
自己責任ですが、私は60kg/cmで締めていて緩みませんでしたし、ゆるみは常に確認してます。
緩んでくれば締め直せばいいし、それは日常の点検整備として当然の事だと思うんです。
ともかく・・私はマフラーが緩んで少し爆音が出るより、スタッドボルトが劣化する方が嫌なのです。(笑)

 

 では、マフラーが取りついたので、叩いてゆるみが無いかチェックしてからエンジン始動。
当然、問題はなく排気漏れも隠れた穴もありません、排気音は静かで各部はキチっと取り付けられています。
とは言うものの微小な排気漏れがあるかもしれないのでサウンドスコープを使って入念にチェックする。
あまり使わないようですが、このサウンドスコープというのは結構便利ですよ。
排気漏れなどスコープで聞けば「バチバチ・・」って特徴的な音なのですぐにわかります。

 

 作業も終了して、古いマフラーガスケットも捨てずに保管しておくほうが良い。
再利用はしませんが、オイルが混入(オイル下がり)してないかチェックできる。(問題なし)
それと潰れた状態を見て60kg/cmで締めこんだ状態がどんなものかなど参考になります。

 

 結局・・なんだかんだ、のんびりと作業をしていたら6時間もかかってしまった。
以前はサラリーマンだったので日中で自由になる時間は限られていたが、今は自営なので都合で取れます。
そのためか、なんに付けても急がなくなりました。

 次は4月末の車検に向けて、タイヤ交換をしてこなくて行けません。
タイヤはすでに発注して、店舗に到着してようなので都合をつけて交換に行こうと思っている。
またダンロップのK300GPで、今回は前後同時の交換となる。
バッテリーも新品を買ってるし、点火プラグも買ってあるし、エアクリーナーも買ってある。
これらは現状でも問題なく車検は通過するので追々交換すればいいだろう・・何しろタイヤだ。

   
2019年03月09日
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