愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 149

【ガソリンタンクの歪み】

 昨年末にバイクを眺めていてガソリンタンクの右側にかなり微妙な「縦の凹み」がある事に気が付いた。
場所はちょうど膝が当る所なので、革パンツの膝カップで強く押してしまった事は想像できた。
「30年以上乗っていれば仕方なし!」と考えたのだけど・・これが気になりだすと、どうしても気になってしまう。(笑)
年明けに「少しケミカルで引っ張ってみるか・・」と思い立って「ひっぱり君」という物を購入してみました。

わずかですが・・縦線状の「谷」がわかると思います。触ってみると微妙に凹こんでます。

 結論から言いましょう・・「少し大きな凹みは改善しますが、微妙な凹みは返って悪化」します。
素人の技術ではケミカルを上手に使う事は出来ず、まして素人用の中途半端なケミカルでは役に立ちません。
というわけで、返って気になるようになってしまいストレスが溜まってしまいました。(笑)

素人ケミカルの「ひっぱり君で修正」後・・凹みは小さくなったのですが、谷が増えて目立つ感じです。

 気を取り直して、「この先も乗るバイクなのでプロに頼もう」とWEBをあれこれと探してみて・・
三重のコバキン(小林板金)にお願いする事にしました。(http://www.geocities.jp/kobakin1145/)

 WEBを見ていただければわかりますが、車の塗装からバイクのタンク修理までやっています。
塗装ブースも大きく、塗装器具も充実していそうで技術者の経験値も高そうです。
そこで早速連絡を取ってタンクを送って意見を伺ったところ・・
「微妙な凹みだが問題なく修復できるが、問題は線(ライン)をどうするか?」との事だった。

 その後、数日経過して・・
「塗装を剥がす前にケミカルとハンマーリングでほぼ修復できたのでどうか?」と連絡があったので、
修正されたタンクの画像を送っていただいたところ、画像では全く歪みはわからないので、
担当外の第三者的に修復を見ていただいたところ、「どこが歪んでいるのかわからない。」と意見されたとの事。
そこで、タンクを一度戻してもらい、まだ修正が必要なら再度タンクを送るという事にした。

 さて、タンクが到着した。
タンクを眺めた時からすぐにわかった・・「えっ?歪みが消えている!」
正確に言うならば「歪んでいた事を知っている本人が、その痕跡を探せばわかる。」という程の仕上がり。
私自身でもタンクの歪んだ痕跡の場所に当りをつけて光を当てて斜めに見たり回したりして確認するほど。
手で撫でてもわからないほど完璧に(完璧に近く)修正されている。
 更に「反対側も少し歪んでいたので修正してあります。」と聞かされていたが、更に修正自体がわからない仕上がり。
確かに「どこが歪んでいたのかわからない。」と第三者が言うのも無理はないだろう。
で・・二日ほど手元において眺め回して「これで十分。」と結論した次第である。
それにしても、まさに見事としか言えない出来で、なるほど板金のプロという仕事ぶりであった。
ちなみに修正代金は2万円でおつりが来る程度で、あれこれやるよりもずっと安いと感じた。
これで、タンクに歪みを発見して以来モヤモヤと悩んでいた気持ちがすっかり晴れた。

コバヤシ板金(三重)の技・・完璧(完璧に近く)に消えてます・・お見事です。

2014/04/01

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