愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 148

【MDI製リアサス】

 9月に信州から秩父に走った時にリアサスの動きが頼りなく感じた。
まず・・コーナーで沈み込みが大きく、車体が回り込むような気がする事と揺れの収まりが鈍い気がしていた。
最もはっきり感じたのは「底付き」と「バウンド」を起こしたことで「ヌケ」を実感したのである。
ヨシムラカヤバは優れたサスで、初期動作が柔らかく押し込んでいくとジックリと粘ってくれる。
やわらかいサスが好きな私にとってベストフィットしていたのだが・・どうやらヌケてしまったようである。

 ノーマルに戻そうかと考えていたのだが、ネットで販売されている「RFY」という中華製のサスを買おうかと考えた。
しかし・・「スプリングに乗っているような」「ダンパー不足」という、掲示板のインプレッションが気になる。
思い切ってヨシムラカヤバをOHするか?(3万円(T-T) ) などと考えていたらオークションで中古のMDIサスを発見!

 MDIのサスは値段が手ごろで以前から気になっていたのだが、WEBでの記事では・・
「めちゃくちゃ硬い!」「腰にくるほどの硬さ!」「ショックを吸収してない!」「リジットと同じ!」・・etc 
という具合にともかく「異常に硬い」というイメージがあって、「う〜ん・・」と思っていたのだが、
中古で1万円以内で買えるなら試してみる気になったのである。
というのも・・WEBの記事ではCB750Fのような大型で重量のある車両のインプレッションは少ないのである。
まぁ、おそらく他に人も気になっているけど「どうしようか・・」と考えあぐねているのだろうと思う。(笑)

   

 さて、ヌケサスとなったヨシムラカヤバとMDIを比べてみると・・ヨシムラカヤバは10ミリほど長いんです。
しかし、ヨシムラカヤバは初期の沈み込みがあるので足付き性はノーマルと同様です。
ヨシムラカヤバのストロークは若干短いので、ヌケてしまうと意外と簡単に底付きしてしまうのかもしれません。

 画像を見てわかると思いますが、ほぼ無傷で隙間にも走行による埃や泥の汚れはほとんどありません。
それで・・MDIの取り付けですが、上部のダンパーブッシュはノーマルサスの物がピッタリですので流用します。
新品購入時に付属するものは質が悪くダメになりやすいようですし、CB750Fのリアサスにはカラーは入れません。
というのは標準のダンパーブッシュ自体が不要な構造になっているためです。
標準のダンパーブッシュが、まるで測ったようにピッタリです。

   
   
   

 さて取り付けは苦労することなくピッタリとおさまります。
見た感じも自然でエンジンが黒いことから印象的にはマッチングがいいです。
ダブルレートスプリングなのが何となく「違う」って感じがするのを除けば「標準」で通るほど違和感はありません。
では乗ってみましょう! よっこらしょ・・とセンスタを下した瞬間から「硬そうだな・・ニヤリ!」という感じです。

   

 走り始めてすぐにわかるのは、小さなギャップは苦手なようで、うわさどおり「突き上げ」が来ます。
「跳ねる」ていくというよりも「突き上げる」という「ガツン」と来るような感じで、確かに硬いと言われるのがわかります。
それで速度が上がってくると徐々に本領を発揮してきます。
路面のギャップに対する反応は「突き上げ」なのですが、路面のうねりや窪みに対しては追従していきます。
山道を選んで走ってみたのですが、最初のうちは柔らかい前輪が外回りをしているような感覚があります。

 走り始めの10キロから30キロくらいまでは・・
「こりゃフロントサスを硬めにしないとバランス悪いかな・・」と感じました。
「低速では硬いけど40キロ以上出ていれば気にするほどではない。」とい評価としていました。
そのうち走り慣れてきて、いろいろと試して70キロほど走ってきました。

気になる後姿はこんな感じ・・なかなか精悍でしょ。(笑)

 結論的に言いますと・・
「低速域ではすべて硬い」
「40キロ以上なら気にするほどではない。」
「ノーマルのフロントサスでもバランスはそれほど悪くない。」
「コナーの安定性は悪くなく、二段の倒しこみも追従するし、アクセル開けても大丈夫そう。」
「車体を振る(ローリング)っても前後で違和感はない。」
という・・硬いサスの特徴がよく出ている印象でして、値段を考えれば十分だろうと思います。
なにしろダンパーが強く、よく言えば「踏ん張る」のですが悪く言えば「沈まない」といえます。
しかし・・ノーマルの重いマフラーで使う分には「思ったよりも硬くない」と私は思います。
ただし、ボルドールカウルがついたフロントが重い状態では、フロントが柔らかく感じる分だけ違和感はあるだろう。

 では、私としてはどうするかというと・・当分はこのまま使ってみようと思ってます。
予算に余裕があればヨシムラカヤバをOHする事も視野に入れてますが、意外と良いんじゃないか>MDIサス。

2013/10/26

【追記レポート】

 MDIのリアサスを着けて通算で200キロほど走った。
硬いのは相変わらず硬いと感じるのだが、ダンピングの感覚は徐々に変化してきた。
装着したばかりの時は中古にもかかわらず、低速領域で「ガツン」という感じがあったのですが、
それが、あえて表現するなら「ボコッ」というサスが若干沈み込んでいく感じになってます。
最も変化したのは常用速度域で、50キロ程度出ていれば若干のギャップも吸収し始めてます。
確かにノーマルのようにスッとサスが沈むような感じはなく、車体が乗り越えていく感じなのですが、
決して不快なものではなく、硬いショック特有のタイヤが転がっていく感じが体に伝わってきます。
 コーナーリングは意外と楽でフロントが柔らかい設定にもかかわらずよく曲がります。
リアタイヤが接地している「接地感」は抜けたヨシムラカヤバよりは断然に良く、倒していくのは怖くないです。
といっても、私はコーナーは苦手なので倒しませんが・・抜けたヨシムラカヤバより踏ん張りそうです。
冬乗ってこんな感じなので温かくなればもっと動きは良くなると思います。

2014/01/01
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