愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 118

【エンジン調整:後編】 (2009/04/12)


 翌日は早めに作業を始め、真っ先にシリンダーヘッドカバーをはずしてみると..
画像の通り間違った位置に置いたままで、クランク内に落ちずに残ってました。(ほっ・・)
折角ヘッドカバーを開けたのですから、カムシャフトホルダーの締込みトルクを全部確認します。
それからヘッドカバーを閉じる寸前の状態を各方向から写して、カバーを閉じました。
(エンジンのような内部的な作業の場合、カバーを閉じる前に必ず画像に残すのが良いでしょう。)

 
再びタンクを下ろして整備を始める。 良かった!オイルキャップはそのままあった!
正しい位置に装着する。 ヘッドカバーを閉じる。
   

 エンジンの整備を終えて、今度はキャブレターの同調を行おう事にした。
キャブ同調は2007年の正月にとって以来なので多少の狂いは生じているだろうと思う。
エンジンを少し温めてから、キャブチューンをセットして、水銀柱から余分な気泡を取り除く。
この同調器を使うたびに思うのだが、原始的だが最も精密で優れている。
メーターとかではなく絶対的な大気圧と水銀柱というところで誤差の生じる隙が無い。
さすがに買ってから20年くらい経過するので読み難くなって来ているけど、まだまだ大丈夫である。

 エンジンを始動して再び暖機しながらアイドリングを1000rpmにしてメーターを読むと、
1番と2番の気筒差は10ミリ以内で、3番と4番の気筒差も10ミリ以内である。
しかし2番と3番の気筒差が30ミリ程度有るので、2番と3番を10ミリ以内に寄せて様子を見ると、
全ての気筒差が10ミリ以内に収まって綺麗に脈動している。(^^
10ミリ以内の気筒差なら、かなりレスポンスが期待できる。

   
予備暖気を行う。 キャブチューンを装着して準備完了!
調整前(40ミリ程度) 調整後(10ミリ程度)
   

 キャブレター同調を完了して、最後の作業であるキャリパーピストンの再整備を行う。
3月22日の整備以来、その後も二度ほどキャリパーピストンを回して馴染ませているのだが..イマイチ。
しかし徐々に改善して来ているので、繰り返ししつこくやれば復活してくれるだろうと期待している。
やり方は同じで、ピストンを適当に送り出してからシリコンスプレーを掛けて磨いて回す。
回していて柔らかくなったらピストンを押し戻して復元して終わりである。
リアブレーキは、ほぼ復活して動きもスムーズになっており引き摺りも無くなっている。
フロントブレーキはしつこく引き摺っているが、徐々によくなってきている。
フロントの4個あるピストンのうち動きが渋いのは2個なので、これさえ馴染ませれば良くなるだろう。

   
リアブレーキを再整備する。 フロントブレーキも再整備。
   

 と..いうわけで、午後二時頃には作業を終了して、近くを走らせに出掛ける事ができた。
ブレーキも引き摺って無いので、キーキー音はしないし、走行抵抗も少ない感じがする。
エンジンのレスポンスは素晴らしくアイドリングからポン、ポンとついてくる。
タペット音は..全く変化がわからないけど、これは気分的な問題という事で。(^^;
というわけで、二日間に渡って整備を行って、正直..大きな変化は無いけど気持ち良く走れるようになった。

   
再びやっと完成! 近くを50キロほど走行。(快調)

2009/04/21

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