愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 114

 古いバイクなので新型のようにブレーキは利かないけど、以前からブレーキタッチには悩まされていた。
昨年の11月にハンド真空ポンプ式のブリーダーを購入して完全にエア抜きをして以来ブレーキレバーの
タッチには硬さが戻ってエア自体は完全に抜けたのだが、引きずりの問題は残ったままである。

(2009/03/15)

今回は左フォークのオーバーホールをした際にブレーキの引きずりを何とかしようと、
来月の車検にあわせて整備を始めた。
そこで、ブレーキピストン周りの洗浄とキャリパスリーブのグリスアップを行ったのだが..
イマイチ..というより効果なし。
キャリパースリーブがスムースに動かない上にブレーキピストンが固着してるような感じがする。
キャリパースリーブの事を自分の掲示板で発言すると、数名の方からシリコングリスを
使うと効果があるとアドバイスを受けたので、シリコングリスのチューブとスプレーを購入する。

 更にブレーキピストンの固着症状を改善するには、ピストンの動きをよくする必要がある。
そこで通販でプライヤー式のブレーキピストンプライヤーなる物を購入して準備した。
 
パーツクリーナーで洗浄。 ブレーキスリーブをグリスアップするけど・・
 

(2009/03/20)

 ブレーキピストンプライヤーも到着し、天候もよくなったので作業を行う。
作業は単純でブレーキキャリパーを外してグリスアウトで洗浄し、シリコンを摺り込む。
レバーを握ってピストンを押し出して、シリコンを摺り込むように汚れを取る。
この状態でブレーキピストンプライヤーでピストンを回してみるが、硬くて回らない。
一度ピストンを押し戻してやると何とか回るようになってきた。
もう一度シリコングリスを摺り込みながら、ピストンを押し出してやる。
今度はピストンが軽く動き始めたので、ピストンを回すの押し戻す/押し出す事を繰り返すと
ピストンの動きが徐々にスムーズになった。

 キャリパースリーブとキャリパーピンは、分解してグリスアウトで洗浄してからシリコングリスを
塗って組み立て直したのだが、なるほど..確かに動きの柔らかさが違うと感じた。
グリスやチェーンオイルでは、スリーブと防塵のブーツが粘着して動きが悪くなるし、
CRC-556などではオイル切れが早くて固着してしまう。

 というわけで..この作業を前後の計3個行ったのだが、
シリコングリスでも、数千キロ毎にグリスアップは必要だと思われるが全然マシだろう。

 関係ない話であるが..私は「呉工業」の製品が好きで以前より愛用している。
なんで、呉の製品が好きなのかというと、子供の頃にCRC-556を使って感動した覚えがある。(^^;
子供の頃は「グリス」と「ミシン油」しかなかった頃で、CRC-556は素晴らしい性能だった。
潤滑剤としてはもちろん、外れないネジの緩めや錆落しに大活躍した。
その浸透性の高さが仇になる事もあったけど、今でも世話になってるし信頼性も高く価格が安い。
他にもグリスメイトやキャブクリーナーなどいろんな製品の世話になった。
若い頃は使い方を誤ってしまう事もあったけど、年齢と共に使い方も分かってきた。
 確かに、今では性能の良いケミカルがたくさん出ているのだが価格が高い上に大差が無い。
ケミカル品マニアや整備にうるさい人にとっては差が有るのだろうけど私には関係ない。(^^
リーズナブルで性能が良く、手に入りやすい呉工業製品を今後も愛用する事になるだろう。

 さて..今回買ったブレーキピストンプライヤーであるが、なかなかアイデア商品である。
ただし、握りの部分が細くて手が痛くなるが..値段を考えれば仕方ない事だろう。
ピストンがスムーズに動くようになれば、この工具でピストンを回すのは容易であるが、
この商品の目的である「ピストンを抜く」というのは、ちと無理な気もしないではない。(^^;

 
シリコングリスとブレーキピストンプライヤー。 シリコングリスを摺り込む。
プライヤーで回す。(握る手がいたい・・) キャリパースリーブにもシリコングリス。
キャリパーピンのブーツにもシリコングリス。 フロント左右の整備完了。
リアブレーキも整備。 リアも整備完了。

2009/03/22

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