愛車CB750Fボルドール2の再起記録  vol 108

【5万キロへの道のり】(2008/11/22)

 考えて見れば..
1981年の12月に限定解除して、年が明けて直ぐの1982年の1月6日のこのバイクは家に来た。
それ以来、ずっと所有し続けて来たのだが、いろいろな事がたくさんあった。
途中で「乗り換えようか」「売ってしまおう」「もう乗らない」と思った事は何度かあったけど..
その都度、なにか売るのに問題があったり、思い直したりして持ち続けた。

 一番の大きな事件は、やはり「マフラースタッドボルト」だろうと今でも思う。
あの事件が無ければ、ZXR750は買わなかったろうし、こいつが今、手元にある事も無かった気がする。
今でこそ面倒なだけなのだが、当時はそれほど大きな事で、このバイクと私のバイクライフに大きな影を落とした。
あのたった一本のボルトが、このバイクの生涯を大きく変えて、そのおかげで今でも走っているのである。(笑)

 その後、このバイクは引退して10年ほど冬眠する事になる。
最初の数年は時々エンジンを動かしていたのだが、数年経つと放置状態になった。
運が良かったのは、倉庫(といっても二階が貸し住居で他人が借りていた)に置いてあったので状態は良かった。
そして、そのまま永眠する事になりそうだった矢先に新居の建築が持ち上がったのである。
このときは連れて行くつもりで久しぶりに引っ張り出した..そして「愛車CB750Fボルドール2の再起記録」が始まる。

ツーリングにも良く出かけた。
サラリーマンなのでまとまった休みは取れないけど、5月の連休と夏休みと秋。
北は青森の八戸から西は山口の津和野まで、足摺岬や潮岬、能登の金剛崎などは思いで深いツーリングである。
このバイクが2003年に再起するまでの31800キロはツーリングでの走行距離が90%を占めている。

 このバイクは私には手に余る大きさで、それは慣れてしまった今でも変わらない。
日本人には大型と言うバイクは本当に大型で、私的には400ccのバイクが一番扱いやすいと思う。
このバイクは私の走行技術では早く走らせたり、コーナーを攻めたりする事はできない。
だからだろうか..このバイクで事故をしたり転倒させてしまう事は一度も無い。
どこかで書いたけど..このバイクは私を裏切る事が無いと私は感じている。
いつも私を安全に運んで行き、戻ってくるのである。

 5万キロ..たかが5万キロであるが、やっと距離メーターの半分を使った事になった。
この先、何キロ乗ることができるかわからないけど、体と生活が許す限り走らせたいと思っている。
今の調子でエンジンや車体が維持できるならば..文字通り「生涯の愛車」となってしまうだろう。(^^

【ブレーキ関係のプチ整備】(2008/11/23)

 古いバイクなので仕方ないけど..ブレーキレバーの握りが緩くなってきた。
新型のように「石を握った」ようなガチッとしたレバー感が無くて、グググッ..って感じ。
ブレーキマスターを交換すれば少しは良くなると思って部品を買ったのだが、まず再エア抜きで様子を見よう。
今回のエア抜きは一味ちがうぜ! なんたって真空ポンプ(手動)のブリーダーという物を用意した。

しかし..このブリーダーが思いっきり安くて不安。(笑)
早速右ブレーキのエア抜きを始めるのだが、説明書が英語なので悪戦苦闘して見よう見まねでやってみる。
で、試行錯誤した結果..「ポンプで引いておいて..ブレーキレバーを押して..スクリューを開ける。」やり方。(^^;;
絶対に間違っていると思うんだけど、この方法なら面倒だけど安全。
つまりブリーダーはレバー一回分を引っ張るだけの「補助器具」というわけであるが、押すだけより効率が良い。
そんな方法で、左右を繰り返しやっていると..結構良くなってきた。
このブリーダーの良いところは、タンクにオイルが溜まるので、オイルを再利用できる点である。
今回は最近交換したばかりのオイルなので劣化して無い事から再利用ができて有難かった。

 それで、実走行してレバータッチを確認してみると..少しはマシになった。(^^;
レバーの浅い位置から効くようになったのだが、全体のレバータッチの硬さはあまり改善しない。
やっぱりマスターシリンダー自体が痩せてしまっているのだろうと思う。
尤もフロントをロックまでもって行くには十分なので、これでしばらく様子を見てからマスターを交換するか考える。
部品は手元にあるから交換すれば良いのだが、暖かくなったらにしたいと思っている。

 ついで..といっては変だが、リアブレーキのスリーブ周辺も固着気味だったので分解して整備しておいた。
このリアブレーキの周辺は、マフラーがあってトルクレンチが入らないというのが腹が立つところである。
ブレーキ周りは怖いので、つい締めすぎてしまうが..それもどうかと思い、ネジロック塗布して適当に締めておいた。
この整備で後輪は手で回しても軽く回るようになった。

ほかに..チェーンに注油して、フロントフォークのダストカバーを上げて中にCRC556を注油。
最後にサウンドスコープという聴診器のような工具でエンジン周辺の音を聴き、異音が無い事を確認した。
う〜ん..まだ当分乗れそうだ。

ブレーキオイルの養生をしてから作業をする。 激安のバキューム式ブリーダー。

まぁ..無いよりはしっかり抜けるって感じ。 リアも整備。 リアホイールは手で回してます。

フロントフォークのシールに錆止めの注油 サウンドスコープ(聴診器)で異音を確認..問題なし。

2008/11/23

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